ポパイ、私です。
ファッションカテゴリの流行は、中々どうして複雑ですなぁ…。しかも、服好きは絶対に無視することの出来ない概念なものだから、追わない訳にはいかないのです。無視した結果が、全身デニムおじさんやレザーおじさんです。ハーレー乗ってる感じの。
で、私はアメリカントラッド、アメトラにバチハマりしています。見ていて分かるでしょ?そこで改めて、アメトラを好きでよかったことについてお話していこうと思います。私が30代以上のパパさん世代に向けてお勧めしている理由が分かるはずです。
目次
アメリカントラッドは他のカテゴリーとは少し違う
というのも、アメリカントラッドの中に色んなカテゴリーを包含しているのです。例えばデニムジャケットにタイドアップしたスタイルもアメトラですし、軍パンに紺ブレを羽織ってもやっぱりアメトラです。スポーツ、ワーク、ミリタリーもアメトラの中に入っています。
つまり、アメリカントラッドはただのカテゴリー区分の1つではなく、着こなしの空気感を表すための言葉なのだと考えています。言語化ムズイ…。しかしそうとしか言えないからなぁ。そもそも、アメトラという概念を考えたのは日本人ですからね。
一番の特徴はその一貫性、普遍性にあります。90年のポパイを読んでも、今でも通用するコーデ例がゴロゴロあります。ブランドやトレンドは当然違うのに、です。それ即ち、アメトラという概念が柔軟でありながら芯が通っている何よりの証拠だと私は考えています。
なんかスピリチュアルなこと言っている様に捉えられてしまいそうですね…。つまり、変わるべきところは今に則した形に変わり、変わるべきでないところはずっと変わらないという考えのもと、今も息づいていると言えば良いでしょうか?
アメトラのここが良いところ
さて、ではいよいよ私の考えるアメトラの良いところをお伝えしていきましょう。今やミリタリー大好きっ子の私は影を潜め、アメトラ馬鹿になっています。歴としてはまだまだ短いですが、ブログにしていることから分かる通り、アホみたいに買っています。
んで、買えば買うほど思うんです。お父さん世代はアメトラを極めれば何も怖くない、ってね!いや、冗談抜きで思っています。それくらいお父さん世代にフィットする概念なのですよ。詳しく説明していきましょう。
①程よいドレス感
以前アメトラを属性として定義した時にお話ししましたが、アメトラは「ドレスに一つまみのカジュアル要素を足した概念」なのです。つまり、ブリティッシュトラッドのようなシャープでクールなわけではなく、かといってカジュアル一辺倒な子供っぽさがあるわけでもないのです。ちょうどその間、割合としてはドレス:カジュアルが6:4程でしょうか。
こうしたコーデを求められる場面、お父さん世代は結構多いんですよ。お子さんのために学校に行くとき、参観会やら懇談会やらありますよね?その時にゴリゴリのスーツで行きますか?畏まり過ぎじゃね?と思われてしまいかねません。ゴリゴリスーツは卒業式だけで良いのよ。
逆に家族とのお出かけ、その時は別にカジュアルなコーデでも構いませんが…こどおじかな?みたいなドカジュアルコーデのお父さん、よく見かけますよね?あれ、家族的には止めてほしいんですよ。いくら私服とはいえ、中学生みたいな服装の父と一緒に出掛けたいと思いますか?無理やろ(辛辣)。
そんな時にも、アメトラコーデを意識してあげれば、必ずドレスなアイテムを使うので雰囲気が損なわれないんです。このことから分かる通り、スーツを着なくてはいけない場面以外では、アメトラコーデ一強なんです。
②元々の好きなカテゴリーを活かせる
先程アメトラはカテゴリーではなく概念だとお伝えしました。つまり、今まで好きだったジャンルのアイテムを活かしてコーデを組むことが出来るって訳ですね!明確にカテゴリーが定められてしまうと、使えないアイテムも当然出てきます。その心配がないってのは、物持ちだけは無駄に良いお父さん方にとってありがたいのでは?
例えばアメカジ、デニムなどをお持ちであれば、そのアイテムにオックスフォードシャツやブレザーなどのジャケットを合わせればいいですし、逆にスウェットパーカーをお持ちならチノトラウザーと革靴を合わせてあげればアメトラの完成です。
基本的なカジュアルアイテムは、アメトラらしく昇華してあげられるのでお手持ちのアイテムが腐りません。逆にドレッシーなアイテム、例えばシャツ類なんかはそのまま流用出来ます。セーターなんかも同じです。結構懐の広い概念なので、カジュアルドレス問わずアメトラコーデに落とし込めます。
唯一、真っ黒な化学繊維系アイテムは若干使いづらいかなぁというのが個人的な印象です。モード系と言われるようなものとは、正直合わせづらいです。というのも、アメトラで真っ黒なアイテムってあんまりないんです。
一般的に使いやすいと言われている黒色との組み合わせは、実は避けたほうが無難です。アメトラじゃない着こなしで使ってあげてください。
③育てられる
はい、みんな大好き経年変化です。革靴など革製品はもちろん、綿やリネンなどでも見られる現象です。そしてアメトラは、基本的に天然繊維にフィーチャーした概念です。まぁトラッドというくらいですからね。最先端というよりも、古き良きを大切にするコーデが中心です。
そうなると、買ってからがスタートで、何年も着用して洗ってを繰り返していくうちに、自分色が出てくるんですねぇ。以前デニムとファティーグパンツのエイジングについては記事にしましたね。他にもシャツやカットソーでもエイジングは楽しめますし、チノパンもまぁたいい表情になるんですよグヘヘ。
基本的にそうしたエイジングも、アメトラコーデにおいては良い表情として好意的に取られます。ぼろっぼろじゃなければ、です。グランジファッションはまた別ジャンルなのでNG。劣化とは全く別物なのでご注意くださいね。
もはやそうした経年変化を、アイテムに留めずコーデの得も言われぬ雰囲気づくりに活かせるのは、アメトラの特権だと思います。アメカジよりも、ずっとクリーンな印象を与えられるので汚らしいと思われづらいのも良い点です。
初めてのアメトラにオススメなアイテム
まずワーカーズは一度見てみてください。どのアイテムも、アメトラらしい雰囲気を感じられるアイテムばかりです。中にはゴリゴリミリタリーやワークのアイテムもありますが、それ以外は非常にいい塩梅のカジュアル具合です。オススメはシャツとデニム!私の定番と言っても過言ではない。
あとはチノパン!困ったらバーンストーマ―行きましょう。マッカーサーとノータックチノ買っておけば間違いありません。マックイーンパンツも欲しいです。いよいよ足何本あるん?という家族からの疑念がより一層増す可能性が高いですね。
最後に、忘れちゃいけない革靴です!5万円アンダーでしっかりしたつくりの革靴が欲しいなら、レイマー一択です。バーウィックも以前はオススメしていましたが、やはりレイマー公式パーソナリティとしては、こちらを強く勧めたい!ローファーがハンドソーンで4万円前後なので、アメトラに必須のコインローファーはぜひ!!
アメトラ、いつだって始め時
真夏であればアイテム数も少ないので、特に始めやすいのではないでしょうか。プルオーバーの半袖シャツにチノスラックス、コインローファーで爽やかに決めても良いですし、リネンの長袖シャツにハーフパンツなんかもありですね。明確にアメトラの定義がない分、使うアイテムに制限がないのが嬉しいところです。
秋冬の方がより雰囲気を出しやすいのは間違いないので、どの季節に初めても損なしです。さぁ!あなたも、私と一緒に楽しもう!アメトラ!!