なぶら市場、私です。それ御前崎やん。
てなわけで、RAYMAR(以下レイマー)さんのこだわりパンパン木型紹介の、第二段です。前回はレイマーブランドの顔的木型を紹介しました。今回は、よりカジュアルな特徴や専用の木型がわんさか出てくるので、違った面白さがあると思いますよ!
さぁさぁ、早く紹介したくてウズウズしているので、もう行っちゃいますよ!!
目次
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前回のおさらい
前回は熟成に熟成を重ねられた木型2つと、そのハイブリッド型の木型の3つをご紹介しました。
- 0401がモダンでスタイリッシュ、ほんのりノーズが長いので、スーツスタイルや冠婚葬祭にピッタリな木型
- 5722がクラシカルでオーセンティック、英国靴さながらの適度なボリューム感とほんのり短いノーズ、それによってよりトラッドな雰囲気にばっちりな木型
- その二つの良いところを併せ持って、かつトゥスプリングや甲を低く設定することで、どこかビスポーク靴のような流線美をもった木型
…三者三様の運転者やん(?)。
総じてフォーマルシーンで大活躍する木型たちなので、お仕事で履かれることを想定されている方は、まずこの3つから試してみましょう。今回はそれらとは一味違う木型の紹介です!
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木型No.0341
これはかなり分かりやすいかな。特徴を一言で表すなら、「カジュアルで履き心地が楽ちん、ジャンル問わず私服に合わせるならまずこれ」です。
写真のプレーントゥは、肉厚なボックスカーフを贅沢に使用し、適度なトゥの丸みとショートノーズのシルエットが特徴です。価格から考えても、初めてのグッドイヤーウェルト製法にはこの上ないクオリティです。
この木型は見て分かる通り、ノーズがより短くトゥにもボリュームがあるので、前回の記事でご紹介した木型以上にカジュアル使いしやすい木型です。
そしてはい注目!!!私としては、初めての本格カジュアル革靴デビューなら、この木型から選ぶのが良いと思うんですねぇ~。
というのも、革靴を知らない人からすれば、革靴=ビジネスという認識からなかなか抜け出せないと思うんです。すると、カジュアルな革靴でも基準がフォーマルな靴になってしまい、結果的に「仕事の革靴そのまま履いている…?」と思われかねないんです。
逆に、ある程度はカジュアルな革靴の選び方に慣れている人でも、カジュアルに振り過ぎてコーデが限定されてしまう革靴を選んでしまう人もいますね。ドクターマーチンとかはカジュアル使いに打ってつけですが、使えるコーデとしてはかなりカジュアルなコーデのみで、トラッドなコーデにはそぐわないシルエットです。
しかしこの木型のラインナップをご覧ください。非常にど真ん中、オンにも使えますしオフでも使えるボリューム感なのが、写真からも伝わりますでしょうか。この靴はビジカジやジャケパンスタイルの職場で大活躍すること間違いなしです。スーツも裾幅や着丈を考えてあげれば、問題なく合わせられそうですね。
カジュアルとドレスのバランスが、本当にちょうどいいです!個人的には、カジュアル専用の革靴の入門として最適な木型だと考えています。おおいっさんも厚手の靴下も履けるくらいの余裕がある木型とおっしゃっていたので、今までスニーカーを履いていた方も、そのままの靴下で移行できるのも良い点ですね。
まとめると、「カジュアルアップにピッタリな木型!初めてのカジュアル革靴にも」です。アメトラコーデにはめっちゃハマると思いますよ!あ、因みに現行の0027番の木型は、ここに統合されるそうです!
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木型No.2005
こちらはもう明確です。「ローファー専用設計!定番のフレンチローファーが欲しいならこれ」です。ローファーの中でも、トゥがコロンと丸いフレンチローファーのための木型ですね。
写真のローファーはTHE☆ローファーなデザインであるコインローファーです。この明るいブラウンは、これからの暑い時期にピッタリじゃありませんこと?かなり肉厚なカーフなので、エイジングもすっごい進みやすいと思うんですよね~!
ローファーなのでサイズ調整が出来ないため、甲、踏まず、踵の3点をピッタリホールドすることに重きを置いた木型です。ローファーは本当にシビアなフィット感が求められるため、この木型のラインナップは基本ハンドソーンです。それが3万円半ばから購入できるってやばくないですか?(畏怖)
イングリッシュローファーは5722の木型で出されていますが、そちらと違ってコロンとかわいらしいフォルムなので、カジュアル使いのローファーを求めている方はまずこっちを試してみるのが良いですね。
バスケットボールの型押しレザーのローファー…これめっちゃ良いですよ!以前リジェクト品販売会で試着しましたが、めっちゃ可愛くてですねぇ!!!ホーウィンのレザー、ハンドソーンで4万円ちょっと!?バケモンですか?(直球)
ハンドソーンの堅牢性と屈曲性を両立した履き心地を試したい人も、この木型がオススメかもしれません。ダイレクトにその良さを感じることが出来ますからね。どうしよ、マジでほちぃ。
まとめると、「カジュアルだけど長く履けるローファーが欲しいなら、この木型に行き着くことでしょう(暗示)」です。初めてのローファーがこれなら…私も万力絞めされずに済んだのかしら?この後に紹介する木型と明確に差別化されているのもいい点ですね。
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木型No.9009
こちらも大変分かりやすいです。「より軽やか!より楽ちん!とにかく履きやすさ重視のローファー専用木型!」です。そう、こちらは私と母が所有しているle miscaシリーズのローファー専用木型となっています。
先の2005番がハンドソーンでしっかり作られた、カッチリカジュアルローファーだとすれば、この木型はその逆です。とにかく足入れが楽ちんで、それでいて踵が脱げない!フルマッケイ製法なので、堅牢性に優れながらも最大限に屈曲性を極めたつくりとなっています。
2005が踏まずも押さえる作りだったのに対し、こちらは足入れのしやすさを重視して踵と甲の2点で押さえる作りなのだと考えられます。その狙いはもう完璧!スッと足入れして、そのまま歩き出せるというか…サンダルに近い感覚です。
しかし、ちゃんと踵が着いてくるってんだからすごいよねぇ~!流石の屈曲性だなぁと思います。マッケイ製法ってこんな曲がるんですね。Bassのローファーはガラスレザーだったからなのか、ここまで曲がる印象は感じませんでした。
しかもゴートレザーのフルソックでしょ?裸足で履いても気持ちいいと思います。エスパドリーユ以上、ローファー未満の軽やかスリッポンって感じ。デザインも豊富で、今からの季節大活躍間違いなし!価格も手ごろが過ぎる…。
一足持っておくと、捗ります。かなり歩けます、ローファーなのに。1日旅行で履きましたが、何にも問題なしです。
まとめると、「痛いローファーは嫌!だけどしっかりしたつくりが良い!そんなわがままなあなたに」です。2005とは違う意味で、初めの1足にオススメですね。迷っちゃうじゃないか(白目)。
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カジュアルに履ける木型
今回紹介した木型は、とにもかくにもカジュアルに履くのに最適です。それでいてちゃんと上品さが担保されているってんだから…オンもオフもレイマーにお任せあれぇい!!
休日に革靴を履く派の私としては、次買うなら今回紹介した木型の中から選びたいところです。私と同じようにカジュアルな革靴をお探しの方や、フォーマルすぎても嫌だけどカジュアル過ぎるものも嫌な方は、この上なく有力な選択肢になりますね。
勝手な私の考えですが、これから革靴がより嗜好品となる今、これらの木型もレイマーを代表する木型になり得るポテンシャルを秘めていると考えています。服装のカジュアル化は大分進んでいますからね。
残る木型も僅か!そちらはよりディティールを特化させた木型になります。知れば知るほど、レイマーのラインナップの幅広さとこだわりに驚かされます。最後まで付き合ってくれよな!
↑アップしたんだよなぁ…