ドンタコス、ドリトス私です。どっちだよ。
先日焼津から世界に向けて上質な革靴を届けられている革靴ブランド、RAYMAR(レイマー)さんの本社事務所にインタビューしに行って来たぜ、という内容の記事を投稿しました。その続き、というか本編です。
前々から思ってたんです。レイマーさんの靴のラインナップ、最近精力的に増やされているので、せっかくなら木型別に紹介したらもっと選びやすくなるんじゃないか、とね。
そのことを大石さんことおおいっさんに連絡したら、快くインタビューに応じていただきました。ありがてぇ…今回はそのご厚意に応えるべく、全力で解説していきます!今回紹介する木型は、レイマーさんの中でも定番のものです!他の木型の物は、後日記事にしますので、お楽しみにィ!
目次
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本題に入る前に
取締役のおおいっさん
ハンサム過ぎねぇか?(嫉妬)
1時間以上対面でお話伺ったんですが、とにもかくにも顔と声が良すぎて困りました。経理のアニーさん含め、兄弟そろってハンサムとかどうなってんだ。本当に同じ静岡県民なの?革靴を極めればそこまでハンサムになれるの?
ちなみにおおいっさん、取締役という立場ながら靴の開発から営業、オンラインストアの顧客対応やポップアップでの接客まで、幅広い業務をやられているそうです。休んでくれ…ィ(切実)。
しかし思うに、直接顧客の声を聴く立場でもあることで、その意見を直接靴つくりに反映させることができ、とても理に適っているなと感じました。顧客ファーストを貫かれている、熱い思いを話の端々まで感じることができました。
その思いを詳しく知りたい方は、こちらのページをどうぞ。私も読んで、グッとなりました。こういうひたむきで実直で採算度外視で顧客のために向き合ってる人、好き(直球)。
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レイマーさんの定番木型3つ
では気を取り直して、レイマーさんの木型別に特徴を紹介しながら、私の考えも交えてお話ししていきましょう。今回は、「初めてのレイマーなら、まずは試すべき木型」です。
現在レイマーさんは商品ラインナップや木型を集約している真っ最中らしいのですが、今回の記事でご紹介する木型は、ブランド発足時から息の長い木型だそう。つまり、何回も何回もアップデートを重ねられた、まさに熟成された木型です。
よって、レイマーというブランドに初めて挑戦される方や、そもそも本格革靴の世界にこれから沼る足を踏み入れる方にピッタリな木型となっています。いわゆるブランドの顔的な木型です。
それでは早速見ていきましょうか!ぜひレイマーさんのオンラインサイトを見ながら、参考にしてみて下され!
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木型No.0401
まずはじめに紹介しますは、0401番の木型です。
こちらの特徴を一言で表すなら「レイマーの原点、とにかく素直なフィット感」です。
写真の靴は、縫い目が見えないレベルソ仕立ての内羽根ストレートチップのモデルです。アノネイのベガノカーフをアッパーに使用して、縫い目を隠すレベルソ仕立てにして、ソールもヒドゥンチャネルで半カラスで…37,000円はおかしいですって(垂涎)。
で、この木型は何といってもレイマーの原点と書いた通り、他の木型の基準となる木型です。つまり、最もレイマーというブランドを感じることができる木型なんですね。
ノーズはほんのり長めで、ビジネス使いを想定されている方にとってピッタリなラインナップという印象です。写真を見ていただくとわかる通り、アウトラインのカーブは緩やかなので、足に素直に沿ってくれるのが特徴です。
あ、オンラインストアの写真も使用の許可をいただいております!おおいっさん、マジでありがたいです(嗚咽)。
想定としては、スタンダードで最大公約数的、万人向けで履く人を選ばない木型とのことです。ラインナップから考えても、お仕事で革靴を履かれる方に特におすすめです。
ダブルモンクストラップのモデルなんかはカジュアルでも使いやすそうですね。バーンストーマーのマッカーサーⅡのような、レギュラーテーパードシルエットのパンツに合わせたらかっこいいと思います。
レイマーのオンラインストアを見て「どれを買ったらいいのかわからん!」と迷われている方は、まずはこの木型のモデルを購入することをお勧めします。
この木型が他の木型の基準になるので、この木型に比べて~という感じで比較しながら、他の木型を見ていくことができるのです。
よってまとめると、「迷ったらこの木型!そこから他の木型に範囲を広げてみよう」です。ビジネス使いするなら、この上ない木型ですね。
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木型No.5722
続いては5722番の木型です。
こちらの特徴を一言で表すなら、「0401と双璧を成すスタンダード、クラシカルなフィット感とシルエット」です。
写真の靴は、スキンステッチの方は販売されていませんが、シボ革ウイングチップの方は販売されています。てか、父が持っています。
0401と比較すると、ノーズはやや短めでアウトラインのカーブが強いです。さらに、踏まずをより絞っているためアーチサポートが得られるのも大きな特徴です。
イメージとしてはクラシカルな英国靴をサンプリングしていると、おおいっさんもおっしゃっていました。革靴といえば、なイメージがすでに出来上がっている方は、5722から履かれるといいかもしれません。履きなじみのある感覚が得られるはず。
で、個人的推しポイントは、汎用性の高さです。この木型の方がノーズがほんのり短いので、カジュアルで履くにもちょうどいいんです。外羽根やローファーを選んであげれば、私の好きなトラッドコーデによし、もちろんスーツにもよしです。
オンオフ兼用で一足ほしい方は、まずこの木型のラインナップから探してみるといいかもしれません。ちなみにタッセルローファーがえげつない人気らしいです。個人的にはスエードのUチップを推したい。
まとめると、「2足目だけどオンオフ問わず幅広く履ける靴が欲しいならこの木型っしょ」です。私も次買うなら、この木型かな??
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木型No.2022
この記事最後に紹介するのは、2022番の木型です。
こちらの特徴は、「0401と5722のいいとこどり!よりこだわりたいあなたに」です。
一見すると、最初の0401と変わりないように見えるかもしれません。ストレートチップでデザインも似ていますし。しかし、この木型は後発なだけあって、上記2つとは違う、というよりもそれぞれの特徴を併せ持った木型なのです。
この木型、なんと前半分が5722、後ろ半分が0401という定番木型2つのハイブリッド型なのです。いわゆるシルエイティですね(伝われ)。0401の踵のホールド性を持ちながら、5722のより絞られた踏まずを備えた木型なんですよ。
なぜこの木型が生まれたのかというと、お客さんの声からなんです。我々人間は、1人として同じ足の形を持った人がいないわけで…必ず木型に対して合う合わないの問題が出てきます。
そこで、おおいっさんは考えました。「定番2つ合体させたらええのでは?(名推理)」と。しかもただ合体させるだけでなく、新たな付加価値をつけ足しました。
写真ではわかりづらいかもしれませんが、トゥスプリングが低めなのわかります?こうすると、靴としての見栄えが非常に洗練されたものになるんです。この意匠、ビスポークの木型によく見られます。
さらに、上記の写真を見てください。一の甲が低いこと、わかりますか?これも相まって、スポーツカーのような曲線美が見て取れるわけですね。うーん、エロい!
つまりこの木型の靴は、定番2つのいいとこどりな上に、ビスポーク靴さながらの洗練された佇まいが特徴なんです!(ナ、ナンダッテー!?)
まとめると、「レイマーの革靴の特徴も把握できたし、よりこだわりのルックスを求めたい?はい、この木型(スッ)」です。
この木型のラインナップ、総じてエロくて好き(変態)。
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次回は特化型木型たち
今回はレイマーさんの中でもドがつく定番木型に絞ってご紹介しました!うーん、聞けば聞くほど奥が深い!そして、ちゃんと差別化されていて、お話を伺う間感心しっぱなしでした。
最近は精力的にポップアップイベントを開催されているレイマーさん、実際におおいっさんからそれぞれの木型の説明を聞くことができるので、お近くの方は試着だけでもしてみてください。その際は、今回紹介した木型を手始めに履いてみることをお勧めします。
次回はより特化した木型たちについてご紹介します。ローファー専用、チゼルトゥ専用、スニーカー専用などなど、様々な特徴に特化した木型がまだあるんです!次回の記事で紹介しますので、ぜひぜひお楽しみに!
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