Taking care of business、私です。
いやはや、GWってのは終わるのがこんなにあっと言う間なのですか?茫然自失、しばらく疲れが全く取れずどぅんよりとした日々を過ごしていました。そのたびに、私はこのジャケットに袖を通すのです。
TCBジーンズの40’sデニムジャケットにね!!!!このジャケットはね、ただのデニムジャケットとは違います。1stモデルの形をしていながらも、ボタンやプリーツ等細部の細かな違いのある大戦モデルってやつなんですよ!!
私は、デニムはセルビッチの物がとにかく大好きなのですが、それに加えて大戦モデルというものに強い憧れがありました。そして出会った岡山は倉敷…大好きなWorkersのデザイナーである舘野さんと親交のあるブランド、TCBジーンズ…。買うっしょ?
目次
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デニムジャケットについて全然知らない問題
非情に恥ずかしいのですが、デニムジャケットの1st~4thに関して対して知識もないまま岡山に向かいました。そこで、色んなデニムジャケットを見たときに妻から一言、「これとこれはポケットの位置が違うけど、なんで?」というごもっともな問いかけが。
そこで私も優しく「(デザイン基のアイテムが)作られている年代が違うからやで(慈愛の眼差し)」と返すも、心の中では(あれ?これ2ndだっけ?3rdではないよな?) と半信半疑状態です。
てなわけで、改めてお勉強です。まず、我々が着用しているデニムジャケットは、リーバイスのアイテムをモチーフに作られています。1stが1930~1950年頃、2ndが1950年前半~、3rdが1950後半~、4thが1960年~のそれぞれ年代で発売されたデニムジャケットをサンプリングしているってわけですね。
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1stモデル
全ての始まり
簡単にそれぞれの違いをまとめると、1stが一番初めのモデル。フロントに特徴的なプリーツ、左胸に1つだけあるポケット、バックシンチなどデニムジャケットの原型となるディティールが盛り込まれています。あんまり知らない人からすると、CPOシャツみたいに見えますね。
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2ndモデル
見慣れた形に近づきましたね
2ndは1stと基本は同じながら、フロントデザインが大きく異なります。ポケットが左右対称に、バックシンチがサイドアジャスターに変わっています。より合理的、ワークジャケットらしい見た目になりましたね。ぶっちゃけ見慣れている3rdタイプと違いが分からない人もいるかもですね。
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3rdモデル
親の顔より見た形
3rdは最も見慣れているデニムジャケット、ファッションとしてのアイテムとして地位を確立したモデルですね。左右対称のポケットに加えてV字の切り替え、スッキリしたサイジングなど作業着では必要ないディティールが盛り込まれています。ボタンの素材もカッパーになったのはこの頃からのようですね。
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4thモデル
3rdでは?
4thは3rdの亜種みたいなもんです。着丈が少し長くなり、カバーオールと従来のデニムジャケットの中間的なシルエットです。ディティールなんかはほぼ同じなので、ぱっと見の印象は3rdとあんまり変わらないかもしれません。ステッチの色とかサイドアジャスターのタブとか、微差はあるようですが…分からんて(素人代表)。
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大戦モデルとは?
これも試着したけど良かったゾイ
で、今回買ったジャケットはディティールとしては1st!なのですが…フロントボタンがよく見るものじゃなくて、月桂樹の刻印がされているドーナツボタンだったり、フロントのプリーツが左右でズレていたり、そもそもボタンの数が1つ少なかったり!?全然ちゃうやんけ!
そう、このわずかなディティールの違いが、大戦モデルの最大の特徴です。第二次世界大戦中に作られた、通常の物よりもディティールが徹底して削ぎ落されたアイテムたちを、通称大戦モデルと呼びます。物資を戦争に使用するために、それ以外のものをとにかく簡素にするようにせざるを得なかった、というのが誕生のきっかけですね。
例えば、縫製がめちゃくちゃ大味だったり、ボタンが社名入りではなく軍服と同じ月桂樹ボタンが使用されていたりと、大変珍しいディティールや雰囲気を持っているのが良いですよね。かなり短い期間に製造されていたために、当時のヴィンテージは大変高騰しています。しかもかっこいい雰囲気も相まって、各ブランドがリプロダクトしているわけですね。
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TCBジーンズの40’sジャケット見てみよう
まず、分かりやすいのがボタン!フロントのボタンは大戦モデルを象徴する月桂樹ボタン、個数も4つになっています。
そして1st特有のボタン横のプリーツ、こちらよく見ると…左右で高さがあっていません。これも、当時効率性重視の為に左右で縫う向きが違ったために発生したズレなんだそうです。右側を上から縫ったら、左側はそのまま行ってこいで下から縫う、みたいなことですね。それを敢えて再現するなんて…(恍惚)。
また、当時のコットンは決して質が高いわけではなかった為、真っ白ではなくクリーム色だったんだそう。それを再現するために、いくつか綿をブレンドしてその色味を再現しています。これは色落ちが楽しみですぜゲヘヘ。てかボタンも錆止め加工なしの鉄のものを別注しているのか…すごいこだわりだなぁ…。
こだわりを詰めに詰めて、価格も2万円代後半!そりゃすぐ完売しちゃうよなぁ…。適当なステッチングを再現するのってかなり面倒ですし、その縫い手の技量で決まる部分なので…ファクトリーブランドだからこそ出来ることですね。
いやぁ…ええなぁ…。ワンウォッシュされているとはいえ、生地はまだまだバリバリです。ここから着用と洗濯を繰り返して、自分色に変えていきます。くぅ~、これをタイドアップスタイルに取り入れてご覧よ。最高だねぇ!?
後ろ姿もまた精悍ですね。Tバックってサイズによって有無が変わるディティールだったと記憶していますが、ちゃんとどのサイズでもTバック仕様にしてくれています。これもまた…男心をくすぐりますねぇ!レプリカデニムって、どこかお洒落とは別のカテゴリだと思って敬遠していましたが、ハマる理由も分かりますね。
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しかし
まぁ~これから着る季節ではねぇわな(汗だく)。肌寒い夜限定で、半袖カットソーの上に羽織るとかが限界かな。オンスもそこまであるわけではありませんが、それでも中肉よりもやや重みのある生地です。暑いんすわ!
着こなしもこんな感じで、シンプルに白Tにデニムオンデニムコーデなんかいかがですか?ボトムスをグレーデニムにしているので、デニム上下でも土臭くなりすぎません。足元は革靴で整えてあげましょう。
あとはドレスチノパンにシャツ、タイドアップしてデニムジャケット!これがまた…早く秋にならねぇかな?(生き急ぎ)。デニムジャケットの中でも1stモデルはミニマルな印象なので、キレイ目なコーデのカジュアルダウンアイテムとして最適です。本格的に涼しくなったら、再度記事にしようかしら!
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デニムジャケットって男の浪漫だよね
今回岡山にてデニムを大量に見て思いましたが、否が応でもかっこいいなと思わせる魅力がデニムアイテムにはありますね。そりゃ、しっかり勉強しないとその良さや微差について語るなんて絶対に出来ないディープな世界です。が、そんなの関係なく着用したいと、分からないながらもこだわりについて語りたいと思わせる、それがデニムなんです。
多くの人はデニム=パンツ、ジーンズとしてお世話になっていると思いますが、ジャケットはジャケットで語れる魅力が沢山あるんです。私ももっと勉強しないといけませんね。シルエットや素材だけじゃない、ディティールの違いについても分かる男になりたいもんです。
てなわけで、季節外れ気味ではありますが、岡山のTCBジーンズのデニムジャケットを入り口に、デニムジャケットの違いや魅力についてお話してきました。どう?ええやろ?真夏になったらそれはそれでデニムパンツの良さについて語るから待っとけ待っとけ~?