メーカーズマークザッカーバーグ、私です。
いきなりだけど、この前のショーンハイトの記事、おかげさまで沢山の方に見ていただきました。みんなサンキューな(土下座)。
んで、私が今持っている革靴の大半はグッドイヤーウェルテッド製法、俗にいうグッドイヤー製法で作られています。アッパーが生きている限り何回でも修理が出来るこの製法、一つ弱点というか大きな特徴があります。
底が沈む
そう、中物のコルクが体重によって潰れることで、全体が沈み込むのです。おかげで自分の足によりフィットさせることが出来るわけですが…沈み込むとどうなるか。
羽根が閉じる
ね、困っちゃうでしょ?そんな記事です(ぶん投げ)。
目次
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なんで沈むん?
アウトソールを付けるときに、本体と接着するためにリブテープと言う繋ぎ的なものを貼り付けるのですが、こいつがまた曲者でして…
- 馴染むまでは屈曲性に乏しい
- 厚みがある為コルクなど中物が
沈んだ際のフィット感が変わる
こんな特徴があります。この2個目が厄介なのです。サンタリの舘さん曰くハンドソーンの中物の厚みが2mmに対して、グッドイヤーの中物は5mmほど。2.5倍ですわよ奥さん!!それだけの厚みがあればクッション性が高まりますが、履き込むうちにコルクは砕けて押し固まっていきます。
すると、元の厚みよりも薄くなるわけですから、その分インソールの空間は広くなります。つまり、紐靴の場合は羽根が購入時に比べて閉じやすくなるわけですね。ここで問題なのは、甲が低い私のような人です。
バ リ 閉 じ
( 白 目 )
な?すごいやろ(ドヤ顔)。もうこれ以上紐による調節が出来ない為、足が中で動いてしまいます。するとも~めっちゃ疲れるんですよ。足。
私は左足が偏平足のため、右足以上に甲が低いです。よって、沈み込んだ暁にはもぉ~左足が暴れん坊将軍です。あのBGMが脳内再生余裕。一応音源置いておきますね。
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将軍にお帰りいただくために
方法はいくつかあります。大体の方は市販のインソール、ダイソーとかで見る薄いやつを入れて対応する、これがもっとも良くも悪くもポピュラーなやり方です。お手頃ですし、イメージも湧きやすい。
困ったらみんなやりがち
しかし、残念ながらいきなりこれをやるのはよろしくないのです。なぜなら、甲の部分は押さえることが出来る一方で、つま先も踵も空間が狭くなります。すると、つま先は指が痛くなりやすいし、踵は抜けやすくなります。新しい問題が発生してしまうんですねぇ…。
つまり、押さえるべきポイントだけきっちり押さえる、これが一番大事。大事マンブラザーズです。その押さえるべきポイントとは、インステップポイントってやつです。こまつさんの二番煎じ情報で恐縮ですが。
所謂二の甲ってやつです。そこがバシッと押さえられていれば、足はきちんと固定されるわけですね。そこをピンポイントで押さえる道具、それが「タンパッド」なんですねぇ。
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タンパッドとは?
タン=靴のベロですね。シュータンと呼ばれる部位に、このスポンジを貼るだけです。簡単でしょ?
たったこれだけで何が変わるんじゃい、と思ってるやろ?見てろ見てろ~?
はい、これがbeforeです。素晴らしい羽根の閉じ方、しかもまだ足は動くというね。これだと紐による調節が働かず、歩いていると足に余計な力が入り、めっちゃ疲れます。
はい、これがafter、羽根が…開いた…ッ!!
てか、私どんだけ甲低いんでしょうか。タンパッドをもってしてもこの微差です。しかし!少しでも羽根が開いたということは、しっかり足にフィットしているという証拠!これなら踵や指の違和感は心配することなく、フィット感を高めることが可能ってわけです。
しかもカスタムしていることが分からないのもグッド!クソダサインソールだと脱いだ時に見えちゃいますからね…。まとめると、押さえるべきポイントだけを改善してフィット感を向上させるアイテムってわけ!
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おすすめタンパッド
もうかれこれいくつ買ったのか分からん
ペダックのスープラ、これマジ最高です。現在はパラブーツ2足とハロゲイトに、以前はバスのローファーにも貼っていました。既成靴はほぼこれを貼っています。
このタンパッド、スポンジを本革のスエードで包んだものです。このおかげで足辺りがソフトながら、スエードがしっかり引っかかって、足が全然動きません。両面テープも強力なので、取れることはまず心配する必要ありませんね。
1,000円ちょっとという価格は、一見すると高く感じるかもしれませんが、そんなことないです。むしろ安いです。これ一つで、フィット感が格段に向上するんですよ?
特にローファーやモンクストラップといった調節が出来ない、または調節できる範囲が狭い靴には特にオススメです。甲が低い自覚のある人、とりあえず全員これ買ってみて?
そのほか、やや大きいサイズで靴を買った人も、これを貼ることで足が前に行かなくなるので、やっぱりインソール以上にオススメです。両親の靴にも、漏れなく貼り付けてあげました。感想を聞くのが楽しみでなりません。
安いけど、機能性は同じです
コロンブスの物はもう少し安いですが、性能は変わりません。スエードじゃないってだけなので、お好みでどうぞ。ここら辺はネットでまとめ買いしても良いですし、ハンズにいけば大抵売っているはずです。くそ田舎のここ浜松でも売っ…ってるよな?(一抹の不安)
とりあえず迷ったらスープラ!これで行きましょう。
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まとめ
私の足って思った以上に甲が薄いんですね…こまつさんにもメール相談で指摘していただき、ジョーワークスさんのサンプルを履いた時も薄いですねと言われ…結構そういう足の方も増えているようです。
幅広甲高な人は、おそらく一昔前に比べて激減したのではないでしょうか。しかし、いまだにその特徴は日本人の特徴だと紐づけている人が多いと感じます。
つまり、思い込みに囚われてしまうと、靴のフィット感や、その原因を見誤ることがあるぞってことです。だからこまつさんの記事は目から鱗な情報ばかりで、それを支持する方が多くいらっしゃるから月間で数十万PVも達成されるし、日刊SPA!で連載を持たれているわけです。
あれ、何の話でしたっけ?そう、だからタンパッドはマジで一回試してみてほしい。革靴=歩きづらい、足に合わない、すぐ疲れる…ってな悩みが、案外あっさり解決します。本当だよ!私実感したんだもん!
紐靴はもちろん、ローファーやモンクストラップなど調節が難しいものに貼り付けてあげると、かなりフィット感が改善されます。マジです。
特に海外ブランドの革靴なんかは甲が高いことが多いので、履いてみてなんか足に合わない…と思ったら、タンパッドも視野に入れてみてください。スープラならスエードのおかげで質感もバッチリ!
いやぁ、本当に良い時代ですよ。緩い=無思考インソールインッ!の時代は、とうに終わっています。靴や足に合わせた方法で、快適なシューズライフを送りましょう!