いやはや、革靴の魅力に完全に魅せられております私です。
今回は先日記事にしました、浅草観光の中で訪れたJOEWORKS(以下ジョーワークス)さんでのオーダーの様子を、写真を交えてご紹介したいと思います。あ、写真の撮影に関しては駒澤さんに許可はいただいております!
ほんとね、駒澤さんの人となりに惚れましたね。なんて優しく、それでいていい意味で商売っ気の無い人なんでしょうか。初めてのMTOなら、もうジョーワークスさんをゴリ推しです。
目次
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ジョーワークスさんの特徴
あくまでも私が話を伺った中で感じた特徴です。オーダー出来るブランドや工房は浅草近辺であればたくさんありますが、ジョーワークスさんならではの強みが知りたい人も多いはず!そんな方に向けて、ご紹介していきます。
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駒澤さんがひたすらに優しい
いきなり人の話かよ!と思われるかもしれませんが、私はとても重要だと考えています。というのも、オーダーと言う行為自体ハードルが大変高い。普通に暮らしているだけでは、中々足を踏み入れようと思わない領域です。そこに初めて足を踏み入れた人は、頼れるのは対応してくださる方だけなのです。
で、駒澤さんですがお話して感じたのはひたすらに優しいのです。悩んでいるときはニコニコしながら待ってくれますし、「ここはどうなりますか?」「これってどう思いますか?」といった悩みに対しても率直な意見をくださります。これね、安心感半端ないです。
オーダーをやり慣れている革靴ジャンキー上級者の人には分からんでしょうがねぇ!!我々初心者はそこまで明確に靴に対してビジョンなんぞ持てないのですよ!!「何となくこういうデザインのこういう革で~」くらいの感覚でもオーダーしたいんです!!
で、駒澤さんは一つ一つ我々顧客の要望を、少しずつ引き出してくれる会話の展開をしてくれます。ここはいい意味で職人っぽく無いなぁと思いました。この会話の進め方のおかげで、自分が作りたい靴に着実に近づけてくださいます。もっと話を聞きたいと感じられる素敵な方です!
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価格があまりにも良心的
大体10万円前後を想定しておけばまず間違いありません。しかも、完成時に一括でお支払いとなるので、それまでに準備しておけばいいのです。未来の私が頑張ってくれるシステム。
で、さらにオーダーの中で出来ることが、あまりにも自由度が高すぎてびっくりします。例えばジェントルマンズコーナー、ヒールのインサイド側の角を落とす仕様ですね。これ、無料です。他にも外ハトメも無料ですし一つだけ色を変えるなんてのも無料です。
イメージはデザイン+革=料金で考えてもらって結構です。オプションのほとんどが低価格過ぎて、ほんと大丈夫!?となります。よっぽどゴリゴリな仕様にしない限りは、10万円ちょっとで収まります。ほんとどうなってんの?この価格でオーダーの経験が出来るなんて、本当に素晴らしいなぁと思います。
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機械生産+αのこだわり
これに関してはビスポークテーラー粋さんのインタビュー記事をご覧になっていただきたいのですが、グッドイヤーウェルテッド製法による機械生産の工程の中に、きっちり職人による微調整を行ってくださるのです。
これにより、フォルムがより自然で美しくなるわけですね。こうした一手間を惜しまないモノ作りが、ジョーワークさんの魅力なわけです。そういう話聞くとさ、ワクワクするよねぇ。
グッドイヤーウェルテッド製法は大量生産のための製法ですが、そこにきっちり人の仕事を食わるのって、ある種グッドイヤー製法の効率性の観点からは遠ざかるやり方です。人の手をかけないために機械化したんですから。
そこに敢えて手を加えてでも良いものを作ろうという気概、これって感動せん人おるんけ?
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オーダーの流れと仕様について
さて、では当日私はどんな感じでオーダーを進めていったのか、そしてどのようなオーダーをしたのかお伝えしていこうと思います。はぇ~こんな感じでMTOって進むんだってのが分かってもらえると嬉しいです。
そして駒澤さんはおっしゃいました。「ここまでやればもう流石に既成靴には存在しないんで大丈夫だと思います」と。つまりてんこ盛りと言うことです。そんなにですか~?(照れ)
という点を踏まえた上で進めて参りましょう!あ、デザインについてはメールでお伝えしていたので確認だけで終わりましたが、もしかしたら一番初めはデザインから決めていく感じなんですかね??
デザインについては以前の記事でもお伝えした通りライトアングルステッチのUチップ、所謂ドーヴァータイプです。
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ラストの選択
ジョーワークスさんでは3つのラストから選択する形になります。
- JOE0…細身&スクウェアトゥ
- JOE1…細身&ラウンドトゥ
- JOE6…ぽってり&ラウンドトゥ
この3つから選ぶ形です。ここの選択によって、カジュアルかフォーマルかが決まります。で、私の今回のオーダーテーマを発表しますが、「前から見たら凶悪なのに後ろ姿がやだ素敵抱いて!」です(真顔)。
つまり、カジュアル使い前提ではあるけれどもどこか上品さがある靴ってありますでしょ?それをより尖らせたうえでフロントからの見た目と後ろからの見た目をガラッと変えたいというのが、今回のオーダーのメインテーマです。
で、それぞれのラストを使ったサンプルを見ましたが、0と1はどちらもスマートなシュッとしたフォルムです。しかし、やり過ぎていないというか、内羽根か外羽根か等他のディティールでどちらにも対応可能な印象を受けました。
一方6はかなり丸っこいフォルムです。これでカントリーブーツとか作ったら最高だろうなぁと思います。2足目は6で作ろう(!?)。イメージとしてはパラブーツやトリッカーズのようなボリューム感を全面に押し出したいんDA☆、という方はこちらを選ばれると良いと思います。
で、私は1と6で迷いましたが、先述したイメージ(笑)を駒澤さんにお伝えしたところ、それだったら1の方がイメージに近いかも、とのことでした。てなわけでラストは1に決定!
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計測
ラストによっても足の当たり方など違うそうで、まずはラスト1のサンプルシューズを履かせていただき足の当たり方などを確認していきます。普段履いているサイズを伝えそれに該当するサンプルを履かせていただきます。
まずはUS9(27.0cm)を履いてみると、「きつくはないけど、ゆとりがある感じですかね?」と駒澤さんから一言。触って分かるもんなんですね!これでも緩くて困る、なんてことにはならないと思うのでカジュアル使いならこのサイズ感もありですねとのこと。
しかし、せっかくオーダーで作るんだからバチバチにフィットさせたい旨を伝え、ワンサイズ下を履かせていただくことに。あぁ~^これこれ^。この感じ最高です。
イメージとしては二の甲と踵で固定する感じです。私自身甲が薄いのですが、履かせてもらった内羽根キャップトゥの羽根が閉じ切らないことから、甲がかなり低く設定されている物と思われます。これ全日本人に合うのでは!?
で、つづいて紙の上に足を置き、型をトレースしてもらいます。すると、
- 足長はどちらも同じ27.0cm
- 左足は右足に比べて一の甲が10mm大きい
ことが分かりました。よって、幅の広い右足に合わせたサイズだと左足が動いて疲れやすくなるし、逆は右足がアカン死ぬゥとなるってわけですね。実際8ハーフで履いている右足の方は結構パツパツとのこと。そこで、サイズはこのままで、右足の幅出しを行うことで対応していただくことに。
そう!この左右差に合わせたサイズ調整が出来るってのが、オーダーの強みですよねぇ~。もうこれだけでオーダーする価値があるってもんです。
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やべぇ収まりきらねぇ
さーせん、本当は前後編ではなく一気に書ききるつもりだったんですが、8,000文字超えた時点で無理です。
なので、続きは後編で!少々お待ちを~!!
↑後編もどうぞ