にほんブログ村熱量パないマンです、私です。
前回の記事、ジョーワークスさんへのオーダーの様子、後編です。まだの方は前編からご覧ください。ジョーワークスさんの強み～計測までの流れが記されています。
今回は後編、アッパーの選択からです。相変わらずの熱量でお届けしていくぜ！！
目次
仕様決め続き
後編なんて言ってますが、この後の仕様でまぁ～迷った迷った！しかし、最高に楽しい時間でしたね。私がう～んう～んとスマホのバイブレーションばりに唸っているときも、駒澤さんはニコニコしながら待っていてくださいました。
てなわけで後半戦行きます！
アッパー
続いてアッパーの革を選びます。全然関係ないけど、私の足元を見てください。そう、サンプルはずっと履かせてくれます。長い時間履かないと、違和感や痛みに気付けないからですね。現時点で違和感も何もないのに、ここから調整するとどうなってしまうんでしょう！！
話を戻して、革選び。これも以前のブログでお伝えした通りで、シボ革 or 表情豊かな革と決めていました。そのことをお伝えすると、シボ革のみのスワッチを見せてくださいました。もうこれ見ながら説明聞いているだけでお酒飲めますよ本当に。
で、オススメされたのはユタカーフとハッチグレインです。型押しによるロシアンカーフの再現系の革として有名な2つですね。しかし、触るとめちゃくちゃ大きな違いがあります。ユタカーフは薄く柔らか、ハッチグレインは厚くハリコシが強い！これは写真では気付けませんね。
グレーっぽい色が良いこともお伝えすると、ブルーグレーの色味(カラーネームはネイビーらしいです)を見せてくださいました！おぉ！これええやん！！となっているところに斜め上の提案が。
「像の革なら染められますよ」
ワッツ！？像の革 is elephant , right！？見せていただきましたが、独特のシワ感と意外な柔らかさがあり、これはこれであぁ～＾素敵ｨ～＾。確か革靴ジャーナルのくすみさんが、この革でローファーを作られていましたね。
他にもラクダの革なども見せていただきましたが、今のところ色と表情感を優先して
- ハッチグレイン
- ユタカーフ
- ゾウさん(迫真)
で決めていきます。2と3は柔らかく、1はコシと厚みがあります。1と2は表情がありながらもきめ細やかで、3はゾウさんです。ぱおん。またぱおんはアップチャージが5万円となります。ぴえん。
今回のテーマ、凶悪ながらもスマートなUチップなので、ハリコシがあって表情もあるハッチグレインにしました！すごく絶妙な色なので、届いたら写真ﾊﾞｼﾊﾞｼ撮ってお見せしますね！
インソール
こちらの色ももちろん決められますが、前回の記事でお伝えしましたね？そのオーダーしたブランドのテーマカラーにすると！そこで駒澤さんに確認しました。
Q：やはり靴箱の色であるネイビーがジョーワークスさんのイメージカラーですかね？
A：いやぁそういうわけではないんですが、気が付いたらネイビーでしたねぇ
な！やっぱりネイビーだよな！！ネイビーだよ！！！まぁハッチグレインもブルーグレーなので、色を拾う点も考えてネイビー一択ですね。他にもモスグリーンや抹茶グリーンも選べるようです。個性出したい方はぜひ。
もちろんヌメも選べます。蒸れたくないという方なら、ヌメ一択かな？
アウトソール
ここで悩みました…まずレザーかラバーか、です。当初はリッジウェイにしようとしていましたが、色々見ているうちにレザーソールやっぱええやん状態に。カスタムの幅も広いですしね～。
あ、因みにリッジウェイとリッジウェイっぽいビブラムだったらビブラムをオススメされているそうです。耐摩耗性や軽さの観点、オールソールの時のコストを考えてビブラム一択とのこと。ありがてぇアドバイスです。
しかし、当の本人はレザーか、ラバーか…それが問題だモードです。これじゃハムレットじゃなくて…ちょっとギャグ思いつかなかったんでやめときます。一旦置いておいて他の仕様から固めます。
シングルソールかダブルソールか、これはもう凶悪にするにはダブル一択です。すると、3つのサンプルを持ってきてくださりヒールの付け方はどうするか、を聞かれました。いわゆるシングルウェルトかダブルウェルトか、ってことですね。
後ろ姿をドレッシーに保ちたかったのでシングルにしたいと思う一方で、アンバランスになりそうだとお伝えしたところ「あ、ダブルソールのシングルウェルトありますね」とサンプルを見せてくださいました！あら、結構あなたイカすじゃない(おﾈｪ)。
※追記：考えてみれば、ショセのウイングチップはまさにその仕様じゃないか(呆れ)
これぞまさに正面は凶悪だけど、後ろ姿はスマート！そんなわけでこの仕様に決定しました。ストームウェルトは止めておくことに。やっぱやりすぎは良くない(戒め)。
このように駒澤さんがサンプルで色々見せながらアドバイスしてくださるので、本当に進めやすいんです。もしデザインで悩まれたら、素直に駒澤さんに聞いてみてください。それに該当するサンプルを見せながら、丁寧にお答えくださりますから。
で、問題は再びソールの材質です。ダブルでリッジウェイ…これってパラブーツじゃね？シャンボードのスキンステッチバージョンと変わらないのでは？それをジョーワークスさんで作ることが、果たして正しいのか？
細道に電流走る
長かったですが、レザーソールに決めました。次作るブーツタイプの時には、きっともっと悩むことになるでしょうな！！！
その他オプション
これで靴としては完成します。が、むしろここからが本番です。このオプションの積み重ねが、私だけの1足へと変貌を遂げるのですから！あ、でも自分の理想をただ語るだけではダメですよ？ちゃんと駒澤さんに相談しながら、ゆっくりじっくり決めていきます。
先程から申している通り、上品さはきちんと担保したいのです。となれば、やっぱりジェントルマンズコーナーでしょ！えぇと、念のため説明すると、「ヒールの前部インサイドの角を落とす意匠」のことです。
えぇ、履いちまえば見えませんね。しかし、履いている私はちゃんと意識できるのです。この靴は、上品さを軸にして成り立っているとｯ！駒澤さん！こちらはおいくらですか！！！
「大丈夫ですよ(慈愛の笑み)」
えぇ！？基本料金内でやってくれるの！？あ、じゃあじゃあハトメなんですけど、外ハトメにして、一番上だけアンティークゴールドでそれ以外を黒にしてほしいです！こちらは！！？？
「大丈夫ですよ(ハニカミ)」
バケモンかよ…、まぁ後からこの仕様は流石にゴテゴテだと思い直し、一番上だけ外ハトメにしてそれ以外は裏ハトメにしました。駒澤さんすんません…。
てなわけで、こうした修正は基本料金の中でやってくださる気前の良さ！堪んねぇなぁ！とりあえず気になったら出来るか確認してみましょう。因みに私は飾り釘を頼み忘れましたが、ジョーワークスさんのインスタを見ると打たれているようなので大丈夫そうです。よかた…。
オーダーまとめ
デザイン：5アイレット(一番上だけ外ハトメアンティークゴールド)ライトアングルモカUチップ
アッパー：ホーウィン社ハッチグレイン(グレーっぽいネイビー)
インソール：ネイビー(ジョーワークスさんのイメージカラー)
ソール：ダブルレザーソール(カラスなし)シングルウェルトジェントルマンズコーナー
あれ？なんか割とおとなしくね？駒澤さぁん！こんな感じでも凶悪になりますか！？まぁ感覚麻痺しているので、まず間違いなくオリジナリティ溢れた見た目であることは想像に難くありません。
このデザインソースの元ネタは、こちら。首藤靴郎さんのブログで、RENDOの納品会にて出てきた1足です。詳しくは首藤さんの記事を見ていただきたいのですが、とにもかくにもえげつないドーヴァータイプが出てきます。それを見て思ったんですよ。
「凶悪な靴、オーダーしてぇ」(遠い目)
とね。結果かなり良いものが出来上がる予感がﾋﾞｼﾋﾞｼ感じられます。ほんと、ジョーワークスさんに頼んだから、駒澤さんと一緒に話しながら作れたからに他なりません。本当にありがとうございました。
まぁ届くのは5か月先なんですけどね！届いたら改めて記事にしますので、待っといて！！！
