オーダーするぞオーダーするぞオーダーするぞ!私です。
さて、相変わらず革靴沼を元気にズブズブ潜っている私ですが、そんなこともあってかこんな検索をかけて私のブログに見に来てくださる方がかなりの数いらっしゃいます。いやぁ、ありがたいですね。その検索ワードは
Uチップ ダサい
はいバトル開始です(全ギレ)
目次
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なぜUチップがダサいと言われるのか
マジで意味不明です。以前ミリタリーがダサいと言われる原因について、私なりの反論を綴ったことがあります。それは、明確に理由を説明できたから文字に起こすことが可能でした。
しかし、ことUチップがダサいとか、ほんとどうなってんの?まぁ恐らく革靴を履いたことのない、ないしは経験の浅い方が検索しての流入だと思われます。とはいえ、今回は私の大好きなUチップがコケにされているのでミリタリーの時同様、いやダサいと言われる原因があまり思いつかないのでむしろそれ以上にブチ切れです。
さて、しかしただブチ切れるだけでは一切話が進まないので、少しずつ建設的に考えていきましょうか。まずUチップはゴルフシューズやカントリーシューズの意匠が源流にあるとされています。つまり、出自的にはカジュアルシューズの部類にカテゴライズされるわけですね。
それを前提に、ダサいと言われる原因を上げていきましょう。
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おじさんくさい
まぁここら辺が一番に来るんじゃないですかね?先にお伝えした出自から考えて、Uチップは、コーデ的にはクラシカルで、かつワークや牧歌的なコーデにとても良く合います。つまり、スーツのようなバッキバキフォーマルなコーデとはいかないまでも、モードな着こなしをしたい時にはそこまで相性が良くありません。
そして、革靴を初めて買おうという人が好む格好は、キレイ目なはずです。この持論は私の経験則から着ています。コーデをキレイ目に揃えて行ったときに、最終的に手を出すのが靴なのです。スニーカーではコーデがちぐはぐになってしまう…革靴ええやん!の流れです。
で、革靴は色んな種類があります。紐の有無、意匠の有無などです。その中でも、特にリラックス感と言うかかわいらしさがあるのが、Uチップなのです。そのリラックス感が他の種類に比べて妙にもっさりして感じるのが、ダサいと言われる原因だと考えられます。
違うんだよなぁ…そのもっさり感がほどよいカジュアルさを生み出していることになぜ気付かないのでしょうか…。極端なこと言うなら、そう感じる人は内羽根キャップトゥばっかり履いていればいいんだ。
いやまぁ、そこまでは言い過ぎだとしても、シンプルキレイ目なコーデに合わせたいのであれば、プレーントゥを選ばれた方が間違いなく幸せになれるでしょう。
そこを履き違えて「キレイ目な革靴のくせしてキレイ目に合わせづらい=ダサい」と認定しているアホが一定数いらっしゃるんでしょうね。クソが!!!!
まぁダサいおじさんがなぜかUチップやスワールトゥを履いている率が高いってのもあるんでしょうが…。
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丸っこい
プレーントゥは言わずもがな、キャップトゥは直線的かつミニマルな印象があり、洗練されたイメージを想起させます。逆にウイングチップやアデレートブローグみたいな装飾性ゴリゴリなものであれば、シャープながらも華やかなイメージがありますね。
で、Uチップ…まぁ中途半端に見える…んですかね?
プレーントゥよりも装飾性があるからややカジュアルに見えるし、かといってブローグほど華やかではない…。そして丸っこい。ナニコレ?(半ギレ)
ってことですかね?ナニコレはお前じゃいと言いたい。その丸っこさ、そして程よい装飾性がカジュアルなコーデをドレスアップ、キレイ目なコーデをカジュアルダウンさせてくれていることになぜ気付かないのか!
確かに、めっちゃスマートなUチップってそうお目に…かかるやんけ!あ、まぁ革靴をこれから買う人からすれば、いいお値段だから選択肢に入らないってことですかね?
大丈夫、時間の問題ですから。
フランス本国ではサービスシューズとしてお馴染みのブランドですね
ただまぁ、あえて擁護するならチロリアンシューズをはじめとする被せモカシン、これは結構コーデを選ぶのでダサいと感じてしまう気持ちも分かります。私も最初ランスを履いた時は、その丸さとカジュアルさとゴツさに大変困惑したものです。
しかしRAYMARのローファーやHARROGATEのような拝みモカシンであれば、Uチップらしい丸みを感じられつつも、過度なボリュームが出ないのでオススメです。そもそも被せモカの靴自体、アウトドア系のものでないとお目にかかる機会も少ないので、あんまり気にする必要ないかもしれませんが。
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反撃開始
さて、まぁ何となくここらへんかなって原因を挙げましたが…、それらの価格帯っておいくらですか?私再三言っていますよねぇ!?
革靴は3万円からスタートライン
(ただしバーウィックは除く)
数千円の激安革靴のUチップなんざ、そりゃ~おじいさんの散歩靴みたいなシルエットのものが多いでしょうよ!それ、又はそれを着用した人を見てダサいと思われているなら、勘違いも良いところです!もっと良い靴やかっこいい着こなしをされている方はごろごろいることをウォシエテヤル!知ってください。
あと、Uチップデザイン=中途半端と捉える人とはもう友達になれません。あれはねぇ!ドレスシューズ程普段使いがしづらくなく、スニーカー程崩し過ぎじゃないちょうどいいところを突いた!まさに至高のデザインです!!なぜわからない!?
失礼、取り乱しましたね。恐らく革靴を履くことはおろか見慣れてもいない方からすると、Uチップの意匠は明らかに浮いて見えることでしょう。まぁ気持ちは分かる。
だが見てご覧!?このおさまりの良さ!これは、ストレートチップだとフォーマルすぎるし、プレーントゥだと少し寂しいし、スニーカーだとカジュアル過ぎるし…って時にバチコンハマるデザインなんですよ!同じ理由でウイングチップも最高です。
確かに、ファッションにおいてどっちつかずなアイテム=ダサいという認識はある程度通じます。私もそれに関しては完全同意です。えぇ。
が、Uチップは違う!革靴と言うフォーマルが軸のアイテムを、アイコニックな意匠のおかげでカジュアルに少しだけ傾けてくれているのです。そこに気付ければ、あなたはもう革靴沼の住人です。歓迎しよう盛大にな!
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愛しのUチップ紹介
考えてみれば、Uチップに特化した紹介なんてしたことないですが、いかに使いやすく可愛い靴なのかお伝えしましょう。正確に言えば、Uチップとその作りの良さが相まって最高の1足になっていると言っていいでしょう。つまりは良い革靴を買えば、自ずとダサいなんて言葉は使わなくなるということだよワトソン君。
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HARROGATE Edgewear
本格的なUチップを初めて手にしたのが、この子でした。もういい加減みんな気付いた方が良いです。このメーカーのコスパの圧倒的高さにね!!
私が買った当時は、まだ型数自体も多くなかったです。プレーントゥ、Uチップ、ショートのサイドゴア、コインローファーだけだったかな?それが今ではまぁ~増えに増えましたね!
しかし、モデル数は増えても軸は一貫しています。黒のフレンチカーフ、グッドイヤーウェルテッド製法、ダイナイトソール、こだわり抜かれた木型…これらの魅力をギッチギチに詰め込んだ結果、3万円半ばとかほんとどうなっているんですか!?
で、そんなUチップですがまぁ~シュッとした細身のスタイルに、丸っこいUチップが光りますでしょ?このコントラストが、コーデに自然に馴染みながらもしっかり存在感を放ってくれているわけですねぇ。
適度なボリューム感もあるため、細身のボトムスはもちろん太めの軍パンに合わせても様になります。これがプレーントゥだと、靴のボリューム不足に陥ることもあるわけです。Uチップと言う一捻りが、カジュアル使いのしやすさに大きく貢献しているのです。
価格としてはバーウィックやジャランスリウァヤに肩を並べる安さですが、それらブランドよりも色や製法を絞ることで、履き心地や質感の高さにつなげているんじゃないかなぁ…やっぱ買ってよかったです。みんなも買えです。
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Paraboot REIMS
これでランスと読みます。レイムスやん。
黒もかっけぇんだ…
こちらは先ほどのHARROGATEと違って、Uチップ部分のモリモリ具合が凄いことが分かりますね。これが被せモカです。革を被せて縫うから被せモカ、もうまんまですやんか。
その結果、トゥのボリューム感が愛らしく、ソールの厚さが戦車のように厳つく、マロンの明るい色味が優しいという、もうこんなときどんな顔したらいいのか分からないの状態です。とりあえず笑え!!
で、パラブーツはどの靴も大変ボリューミーですが、その原因となるソールに負けない…いやむしろ勝っていると思えるモデルが、このランスです。いやだってこのトゥよ!?
戦艦かよ。反り立つ壁ですやんか。でもこのボリューム感とUチップ特有のコロンとした可愛さが相まって、どんなボトムスにもしっくりくるんだなぁ~妻からはなぜか不評だけど。
このスタイリングは唯一無二、そしてどんなボトムスにもすんなりマッチしてくれるので、もう何も心配いりません。安心して眠れ(?)。
あ、1つだけ注意点があります。2/1からパラブーツは値上げします。またかよぉ!!!インポートの革靴は、もう一小市民では買うことが出来ない領域に行ってしまったんですね…。てなわけで、実店舗で買われる方は、2月に入る前に購入しましょう!
あ、まぁ私はオンラインでポチったんですけどね。何度考えても頭おかしい所業ですねこれ。一度も履いたことのない靴を、ネットでポチる行為は、やめようね!!!!
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まだダサいとおっしゃるか?
もうここまで見ていただいて気付きましたよね?ダサいのはUチップと言う概念じゃねぇ、見ている物と着こなしが得てして安っぽいんだと。今回のUチップやミリタリーなど、概念で一括りにしてダサいって判断するの止めた方が良いっすよ。その思考がダサいので。
ぽってり可愛いUチップも、シュッとしたスマートなUチップもあることが分かりましたでしょうか?てか、決して高い靴ではない(上には上がいる、の意)ので、他の方のブログを見ればもっとチビるほどかっこいいUチップが沢山出てくるはずです。
浅草革靴工房探索
— 服の細道 (@FukuNoHosomichi) 2024年1月13日
両 親 & 妻 参 戦 ( 迫 真 )
まとめて沼に堕としてやるぜェ
因みに私は今月中にとある工房さんに足を運んで、至高のUチップを見てこようと思っています。さ~ぁ、耐えられるように皆さん全力で祈ってください。仮に、仮にですよ?もしそこでお願いしたら、完成は恐らく半年後です。その時に改めて、Uチップの素晴らしさを存分に語ろうではありませんか!!