今ならお皿当たる、私です。
さて、すっかり暖かくなりましたねぇ。いよいよ秋冬物は完全に押し入れにサヨナラバイバイしたことと思いますが、皆さんに問いたい。
去年と同じ格好でええんか?
そう、ファッションってのは常に流動的。去年と似た格好していたら、いつの間にかすっかりダサい人です。つまり今の自分が最も若いということ!(?)
だから、今年の春夏は皆さんに勧めたい。
白パン、これはええぞ
目次
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色には重みがある
まず、お手持ちのボトムスの色を思い浮かべてください。大抵の方は、ネイビーや黒が多いんじゃないですか?少しお洒落さんでも、ブラウンやカーキ辺りでしょうか。いずれもダークトーンのものですよね?
これは私がエスパーなわけでも、あなたのクローゼットを透視出来たわけでもありません。人は感覚的に、足元の色を暗くすることに慣れているからです。
私たちが住んでいる地球、ここで住んでいると重力が発生しています。重いものは下に、軽いものは上に行くってやつです。これ、実は色にも言うことが出来ます。どういうことか。
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白パンは難しい
宅急便の箱を白色にしたら、配達員の作業効率が上がったみたいなのは聞いたことありますよね?(調べたけど出てこなかった…幻?)
このように、人は色に対しても軽い重いと無意識のうちに感じるように出来ているのです。
日照時間の長い春夏は明るく軽やかな色を、日照時間の短い秋冬は暗く重厚な色を、それぞれ好んで身に着けるのはそういうことです。ポジティブ=軽い、ネガティブ=重いという図式は、当然色にも当てはまるんですね。
で、ようやく本題。重いものは下に、軽いものは上に行くと先程言いましたね?これに当てはめるなら、「軽く感じる明るい色はトップスに、重く感じる暗い色はボトムスに」持って行くと、とてもコーデの収まりがいいと感じるはずです。
さて、そこで今回オススメしている白パンは…
上の方程式と真逆じゃねぇ?(セルフ論破)
そうなんです。どう考えても白はボトムスに使うべきじゃないんです。脳死で、と言う枕詞はつきますがね。
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履きこなす工夫
まず、白パンを脳死で履いている人がなぜダサいのかを分析して、原因を突き止めましょう。そこをクリアしてあげれば、白パンをお洒落に履くことが出来るはずです。え?そんな無理して履く必要あるのかって?
ンックック…何も分かっていませんねぇ。周りを見回してみなさいな。みんっな同じようなトーンや形のボトムスを履いているでしょう?そこにさらっと白パン履きこなしてみなさい、簡単に差別化が出来ますよ!
で、ダサくなる要因ですが、最大の要因は「足の短さが強調されてしまうから」だと考えています。
想像してください。ボトムスが白となると、当然足元が目立ちますね。何の工夫もしないと、「私の足の長さはここからここまでです!お見知りおきを(クソデカ)」と言いふらして歩いているようなものです。さらに白は膨張色、本来よりも膨らんで見えるので、ずんぐりむっくりに見えてしまうんですねぇ。
もちろん、生まれ持った体格の良さでスラッとした足をお持ちであれば、何の問題もありません。が、我々はどう頑張ったって欧米人のような恵まれた体格ではありません。これだから農耕民族は…。
じゃあどうするか、それは色の境界を曖昧にする、これです。
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お前は何を言っているんだ
安心してくださいミルコ、ちゃんと説明します。ようは、白パンだけが目立たなければいいわけです。ボトムスはトップスと靴に挟まれています。よって、それらのアイテムのトーンを近づけて、足の境界線をぼやかせばいいんです。
例えば、このコーデ。先日紹介したバーンストーマ―のノータックドレスチノを履いています。足元をご覧ください。茶靴ですね?ここを黒靴にするとどうなるでしょうか。
はい、私の足はここまでです!感が強まりますよね?色味にメリハリが強くついているからです。その色味やトーンを近づけるために、茶色を選んだって訳です。
なお、足元まで白にすればもっと脚長に見えるかもしれませんが、そうすると膨張色の効果が下半身全体に及んでしまいます。きちんとコーデを引き締めるために、白そのものではなく、トーンを寄せた色(ブラウンやネイビー)にしてみてください。
また、同じ理論でトップスも明るいペールトーンを入れてあげると、より色のつながりが自然になります。もっとも、ボトムスに最も明るい色を使っているため、それ以上の明るさを持ってくることは出来ません。
あくまでもつながりが自然であればいいので、多少の色味は入ってもオッケーです。私ならネイビーやサックスブルー、ピンクやオリーブなどを合わせるかな。
コーデに置いて、極端にメリハリをつけるべきではありませんが、それは色味にも言えます。その点を意識して、白パンをコーデに取り入れてみてください。
コーデ例
我が家には、白パンが2本あります。オアスロウのフレンチワークパンツと、バーンストーマ―の1001P、ノータックチノです。ほんと、これからの季節に大活躍なんだよなぁ~(恍惚)。
では参りましょう。ぶっちゃけ季節関係なく使えますが、明るい色味が取り入れやすい春から、バシバシ使っていきましょう。
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白いワークパンツ、フレンチ感マシマシ
まずはオアスロウ、セントジェームスの定番ウェッソンに、ヘリンボーンのカバーオールを合わせてみました。はい、もう完全にフランス人の休日です本当にありがとうございました。
ウェッソンの白ネイビーのボーダーによって腰の境界線をぼやかし、足元のパラブーツはウィリアムで色味を繋ぐ…これしとけば短足にはまず見られぬのですよ。だってほら、写真で見ると案外普通でしょ?
使っている色味も青、白、茶という…もうこの色身にまとっておけば、加齢臭なんかどこかに飛んでいくんじゃないかと思える最強の組み合わせでしょ?実際はそんなことないからな!湯に浸かれ!!
白という明るい色をバシッと活かすためにも、爽やかなカラーリングで下支えしてあげると良いでしょう。足元は基本茶!ネイビーでも良いけど、そもそも持ってないやろ?
スニーカーでも良いけど…ワシ黒いスニーカーしかないねん。
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白いコッパンはアイビーのマストアイテム
お次はバーンストーマ―、こちらはもう…私の夢を全て詰め込んでみました。白パン、ブルーのシャツにネクタイ、紺ブレ、そしてネイビープレーントゥ…もうこのコーデ写真を遺影にしてくれたって構いませんイェイ(不謹慎)!
紺ブレと相性抜群なボトムスなのが、一目瞭然ですな?そして足元のLightbulbとの自然なつながり…これもうジュノンbあごめんなさい何でもないです。
あとはこちら!モスグリーンのコーデユロイジャケットにピンクのシャツ、そしてスエードチャッカ…完全に違う(これ重要)のですが、雰囲気だけはスティーブマックイーンですよね!?バラクータ欲しいですね!?マックイーンパンツも欲しいな…。
このボトムスは…私の中のアイビーを大きく拡充してくれたように思います。というか、トラッドな着こなし全体に新しい提案を貰ったというか…そんな感じ。
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選び方、注意点
あくまでも私なりの選び方なので、あんまりアテにならないかもしれません。あくまでも参考程度でオナシャス。
まず、真っ白はNGです。必ず生成り色かものっそい薄いグレーくらいの白色を買いましょう。少しでも色味が入っていれば、そこで色を拾う作業が可能だからです。
逆に真っ白だと…もう真っ白、流石にボトムスが悪目立ちしてしまいます。よほどそのボトムスが気に入っているとかでない限り、真っ白は避けたほうがええかな。私の手持ちのボトムスもそんな感じです。
ジャージーズ自体は好きです
あとはシルエット、極端なものは避けましょう。極細の白スキニーは、確かに色の膨張によるずんぐりむっくり感を軽減できる細さではありますが…途端にホストっぽくなってしまうんですよね。なぜなんだろう?もう私の偏見かもしれませんが、あんまりお洒落な印象に持って行けないんです。
逆にワイドシルエットの白パンは、履いた時点で(あっ…)となります。断言できる。確実にタンスの肥やしになってしまいます。膨張に膨張を重ねて、袴になってしまう。じゃあ袴パンツ買えよ、道着パンツ買えよと。
着こなしに自信がある人、その太さをコーデの武器に変えられる人ならいいでしょうが、そもそもそんな人は白パンの着こなしの幅広さに打ち震えている、こんな矮小なブログ覗きに来たりしないんです。
結局その持論を持ち続けた結果、カジュアルにまとめるならオアスロウ、トラッドにまとめるならバーンストーマ―に相成ったわけです。他にもよさげなパンツはあるんでしょうが…探してみてくれよな!
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この子年中使えそうですよみんなぁ!
いかがでしたでしょうか。白パン、私みたいな普通体型野郎が着用したって、そんなに違和感ないでしょ?白パン=サッカー選手の休日、みたいなイメージも分かりますが、それ絶対実際はそんなことないですからね!?あそこまで派手派手しく見えませんから、ご安心ください。
秋冬にもこの子は使えそうな気がしませんか?他のアイテムがダークトーンだとしても、このボトムスのおかげでコーデが重たくなりすぎることもありません。靴にやや明るめの茶色を持ってきてあげれば、より秋冬でも違和感なくこれらのパンツが使えそうです。
とはいえ、ハードルが低いのはやっぱり春ですね。皆さんもぜひぜひサラッと取り入れて、お洒落男子の仲間入りしてやってください。白パンって案外高いものが多いですが、今回私が着用した2つとも2万円アンダーで購入できるので、最初の一本にぜひ!