二度死ぬ、私です。
前回、東京に結婚記念日旅行と称してお出かけしたわけですが、そこで衝撃的なブーツと出会いました。
それは、私がいつか作りたいなぁと思っていたデザインと革とシルエット…もう全て兼ね備えているのに5万円アンダーでポンと置いてありました。サイズを見ると8ハーフ…これワンチャンありますか?
ありましたね?そんな話です。
目次
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初のイギリス靴!クロケット&ジョーンズのカントリーブーツをレビュー
てなわけで、今更もったいぶったって仕方ないので、こちら!Crockett&Jones(以下クロケ)のアイラをWhistlerさんで購入しました。所々退色して色むらはありますが、ソールもかなり残っており、大事に使われていた事が窺えます。
てか、色落ち具合に対してソールがほとんど削れていないところを見ると、オールソール済み…?なんにしても前のオーナーさんに感謝して履こうと思います。
私の父はサンダースを履いていますが、かく言う私のワードローブにイギリス靴は1足もありませんでした。つまり私の初めてのイギリス靴はクロケ!贅沢過ぎませんか?しかも短靴ではなくブーツ、さらにストレートチップではなくフルブローグと来た。マイナー路線突っ走ってるなぁおい。
実際店員さんも「クロケのカントリーブーツを手に取られる方は少ないですよ!」とのこと。物自体が珍しいですからね。大体の方はブリティッシュカントリー=トリッカーズのイメージが強く、みんなそっちに流れるらしいです。天邪鬼な私、安堵。
さらにクロケのカントリーブーツはトリッカーズと違い、適度にシュッとしたシルエットをしています。コバの張り出しもそこそこで、全体の主張が強くないのです。これにより私の好きなトラッドスタイルにも、ばっちりハマるであろうという算段です。
では、各部ディティールを詳しく見て行きましょう。
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全体のシルエット
上述した通り、とってもボリューミー!!という主張の強さではなく、凛とした佇まいであると感じられませんか?ブローギングされたアッパー、丸っこいトゥなど字面だけで見ればカジュアル一辺倒になるはずなのに、このまとまりの良さは、やはりイギリスを代表するブランド、クロケですなぁ。
使われているラストは365、カントリーブーツに多く使われるラストだそうですが、甲は低めで踵の大きさも小ぶりと、カントリーらしからぬフィッティングの良さが魅力です。しかも結構内振りなラストなので、これはショセ以来の履き心地の良さなのでは!?そもそもブーツデザインなので、足にフィットしやすいのもポイント高いです。
更に全部ハトメではなく、半分以上はスピードフックデザインとなっています。これのおかげで脱ぎ履きが本当に楽でね…カントリーブーツにはよく用いられるデザインですが、これはブーツとは思えない速さで脱ぎ履き出来てめっちゃ便利です。
いやもうこの精悍な顔つき、なのに嫌なボリューム感じゃない…ダニエル・クレイグになった気分ですね違いますねすみませんでした。
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革
公式ではスコッチカントリーグレインレザーと呼ばれているようです。とどのつまりシボ革です。しかし控えめな表情なので、上品さの芯は通っています。しかもとにかく革が柔らかいんだ!無論古着であるため、前オーナーがしっかり履き込んでくれていたことも原因であると思います。
しっかしまぁ~履きやすい!とにかく履きやすいんですよこれが。あとこの色味!赤茶色なんですが、明るさがちょうどいい。デニムに合わせるのはもちろん、軍パンに履いても良いでしょう。スラックスには流石にゴツさのせいで合わせづらい部分もありますが、大抵のカジュアルパンツに合わせられると思います。
いやぁ本当にいい色だな。買ったときは乾燥していたためか、ケアしたら少し色味が濃くなりました。より使いやすくなったので、結果オーライです。
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着用
履いてみるとこんな感じ。フル丈のブーツなので、存在感がありますね。そしてカントリーブーツデザインなだけあって、コーデの主役になり得るオーラがあります。ではコーデ事にこのブーツの魅力を見て行きましょう。
とりあえず総評を先にお伝えすると、この子は天候関係なくバシバシ歩く時に履きます。ハロゲイトに酷使させる生活は、もう終わりを告げることになりそうです。それほどまでに足にフィットしているし、とにかく雨にも強いのです。で、コーデもまた渋かっこいいんだ(恍惚)。
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細デニムに
合わない訳が無いんだよなぁ…見てご覧!?カントリーらしいボリューム感と、対照的にシュッとしたフォルム!ブリティッシュカントリーはやっぱりこうでなくては!
これからの季節はカジュアルなジャケットはもちろん、ブルゾンで着崩しても様になります。足元の存在感を担保しているので、その雰囲気を保ってあげることさえ気を付ければ、もう無敵です。極端な話デニムに白シャツにこれ、でもあなたは立派な英国紳士です。
個人的にはロールアップを1回増やすことで、ブーツの見える範囲を広げるのがとても好きです。隠れちゃうのは勿体ない!何なら短パンで履いてブーツの全貌を…あ、キモいですか。直球ですね奥さん(妻の方を見ながら)。
ピチピチなスキニーよりも、スリム~レギュラーくらいがオススメ。もう独壇場です。赤茶色の色味のおかげでグレーだろうとインディゴだろうとドンと来いです。
個人的にはデニムとの相性が最もいいブーツだと思います。てか、ウイングチップデザインがデニムと合わない訳ないんだわ(2回目)。
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軍パンに
はい、もう好きにして(槍投げ)。
合わない訳ないじゃん!こんなにかっこいいブーツと男らしい軍パンがさぁ!
まずは細身のベイカーと。うん、スマートながら男らしい、好き。ジャケット合わせてもかっこいい。
太めのカーゴパンツ?当たり前だろ、合うよ。カントリーとミリタリーは、比較的近しい雰囲気を持ったカテゴリです。合わない訳が無いんだよなぁ…。緑と赤茶の組み合わせ、うーん堪りませんな。
まだ所有できていませんが、ツイードの厚手トラウザーなんかと合わせたりしたら…カントリートラッド、アリか?
こうしたカジュアルなボトムスにはまず間違いなく合います。私の買う靴こんなんばっかだな。逆にスマートで繊細なスラックスには、流石に合わないのでご注意を。カントリーブーツをスーツに合わせる人なんていないでしょうけどね。
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まとめ
とんでもなく欲しかったブーツがとんでもない価格で手に入るとなったら、それ即ち私の勝ちなんですよ。だからいよいよもって、私の靴箱は完成に近づいているのかもしれません。というかそうしないといよいよもって妻に捨てられる可能性がある。
初のイギリス靴、しかもクロケのカントリーブーツということで、靴好きとしては喜びも一入です。マジで結婚記念で東京に、それも高円寺に行かなければ出会うことの無かった一足なので、この子は実質結婚記念品です(?)。
今後もこのブログ内で度々登場する事になると思うので、エイジングにも注目していこうと思います。まぁ購入時点で、中々に渋さが光るシワと表情しているんですがね。
いやぁ、また革靴序列が並べ替えられる可能性が高いです。貴賤はないのですが、やっぱ思い出補正には勝てないからね、仕方ないね(遠い目)。全て揃った段階で、集合写真撮るかな。…圧巻だろうな。
てなわけで、初の本格的なイギリス靴、クロケのアイラのご紹介でした!フランス、イギリスと来て…次はどこだ?