ホラー映画内でイチャイチャしだすカップルは大抵生き残れない、私です。
さて、ついに我が家にはスニーカー2足に対して革靴が10足を突破しました。靴箱がパンパンです本当にありがとうございました。で、その中でもライトバルブさんと新顔ジョーワークスさんの革靴、これらはオーダーによって手にした靴です。
大抵の服飾アイテムには、既成品とオーダー品の2つが存在しており、オーダーの中にもパターンオーダーからビスポークまでありますね。その中でもフィッティングに関して特にシビアである革靴、これはやはりオーダーした方がいいのでは?と思っていたんです。あこがれもありますしね。
じゃあ現状2足持っているオーダーの靴と、8足の既成靴でどちらが優れているのでしょうか。いうてライトバルブの靴も3ヵ月ほどしか履いていないので何とも言えませんが、両方経験した身としてお話しようと思います。
目次
価格
私の手持ちの靴でお話しますね。既製品の価格レンジは27,000~113,000円、オーダーに関しては110,000~141,900円です。当然使う革や仕様によって価格は上下しますが、オーダーの方がやはり高いことが分かりますね。
やはり価格に関しては圧倒的に既製品に分があります。そりゃそうよ、生産効率が段違いですからね。じゃあ既製品の方が優れているかと聞かれると、そういうわけでも無くて。
例えばこちらのジョーワークスの靴、こちらはUチップの中でも製作に時間と労力がかかるスキンステッチ、さらにアッパーは市場にはあまり見られないハッチグレインのネイビー、そして私の要望を詰め込みに詰め込んで作られています。
つまり、既製品ではまず無理な仕様のかけ合わせによって作られた1足なのです。そうした理想を詰め込んだものを作るために払った代価が、劣っているのかと聞かれると…人によるとしか言えないのよねぇ。元も子もないよね、ごめんね。
ただ少なくとも、オーダーをしてみて後悔があったかと聞かれるとノー、あり得ません。圧倒的な満足感しかないのです。ただ、そこまで自分の1足にこだわらないのであれば、既製品の方が間違いなく払った金額に対する満足度は高いと思います。私個人としては、どっちにしても満足できるものを吟味するのが好きなので、あんまりアテにならないです。
クオリティ
正直、これもまた難しい…。既製品でも価格の割に恐ろしく高いクオリティの靴なんてごろっごろあります。しかも、ただ安いんじゃない、ただ見てくれが良いんじゃない、ちゃんとこだわりと努力を重ねて全てのクオリティを高めたメーカーがたくさんあります。
そう思うと、オーダーじゃないと満足できないなんてことはありませんし、その人によっては既製品がオーダー品を上回るなんてことも普通にあるでしょうからね。ただし、海外の靴は値上がりが半端じゃないので、その良さを実感したいならまずは国産革靴から試してみましょう。大丈夫、絶対に見つかるから。
オーダーが勝つときってのは、もうとにもかくにも無茶苦茶に最高な一足が欲しい時、でしょうかね。やはりオーダーは、金額や時間もかかるだけあって、一足一足に対して職人さんが向き合う時間はとても長いです。そうした微調整や追加の工程があるかないかで、靴の面構えが大きく変わります。
あとはそうしたオーダー系のブランドは、ラストの形も複雑なんですよ。それだけ丁寧につり込みや製甲が出来るからでしょうね。工場での生産となると、やはりそこまで複雑な木型には出来ません。既製品で感じられるクオリティは、やはり限界がありますからね。
そういう超ハイクオリティを目指されている方は、オーダーにどんどん足を踏み入れていくべきだと私は思います。
フィット感
ぶっちゃけ優劣なんてつけらんないです。
オーダーであれば絶対に足に合うかと言われれば、可能性が高いだけで合わないときも当然あります。まぁ大抵アフターフォローで調整してもらえるので、フィット感が総合的に高いのはオーダーと言えそうです。
が、最近の靴って既製品でも驚くほど攻めたラストなことが多いんです。まぁ大抵5万円以上ではありますけれども。最近の若者に多い(と勝手に思っている)幅狭甲薄マンにも対応したナローな履き心地のものがとても多い印象です。もちろん攻めたと言っても限界はありますが、タンパッドとかで調整してあげればまぁ快適なんです。
それに、私はつくづく思いました。サイズ感ミスって無ければ、どっちにしてもフィットします。大丈夫です。ただ、オーダーの場合はきっちりサイズを測っていただけるので、そのミスをしづらいのも事実です。ただ、既製品の場合でも店員さんをバッチリ捕まえてサイズを相談しながら見てもらえば、そうそう失敗することは無いでしょうね。
ある程度の価格帯であれば、どちらを選んでも大きく失敗することは無いです。…絶対にネットでポチるなよ!?せめて試着してからにしなさいよ!?
↑そろそろ擦りすぎか?
結論
好きにしろォい!!!
ただまぁ、ある程度初めから良い革靴を間違いなく履きたい、なんて方でしたらいきなりオーダーして良いと思います。恐らくその方が、まず失敗は少ない。そして今後失敗することもまぁないでしょう。
逆にオーダーほどのお金は出せないけど、少しでも良い物が欲しい方は、まずは実店舗があるメーカーのお店に行って初めての革靴選びをフルでサポートしてもらってください。オンラインでしか買えないメーカーは、レイマーさんのようにめちゃくちゃ親切でない限りは最初だけ避けてください。
以前まとめた浅草の革靴ブランドに関しては、そのどこで買ったりオーダーしたとしても、まず間違いありません。国産革靴はもっとみんなに知れ渡るべきだと本気で思っているんですがね…もっと盛り上がってくれぃ、日本の皮革産業よ!!
どうしても海外のブランドの靴が欲しい、という方は中古靴を検討して見てください。新品で買うのは正直ミスった時のダメージ半端ないのです。高円寺に行ってください。そこに行けば、もう天国なので。古着もついでに買ったりなんかして?あぁ~行きたいなぁ~。
どっちが優れているなんてのは、話し始めておいてアレですけど、無ぇっす。皆さんの靴に対する情熱と価格と時間で決まります。少しでも失敗したくないなら、それなりの価格は出した方がいいのかなぁと思います。私のように色々試して紆余曲折しながら革靴沼にハマるのも、中々に楽しいんですがね。いかんせん出費が…。
どっちを選ぶにしても、楽しい世界が待っていますよ。革靴最高!皮革産業最高!何この締まりのない結論!