パッパカヒヒン、私です。
以前ショセのコードバンタイプのウィングチップを購入した話をしました。その中で、店員さんは「そんなに頻繁にメンテしなくていいよ」とおっしゃっていたとお伝えしました。が、私の中の私―アントワネットが言うのです。
「しなくていいなら、しなければいいじゃない」
ただの常識人じゃねぇか。いやその通りなんだけども。しかし、革靴マニアの方たちならきっと理解してくれるはず。そうは言ってもある程度履いたらメンテした方が、今後長く履くうえで良いやん?
てか、メンテ楽しいからやらせて?
目次
- ショセのコードバン、一ヶ月目にメンテしてみた
- 馬毛ブラシでブラッシング
- ステインリムーバーですっぴんに
- デリケートクリームを薄く塗る
- かっさ棒で表面を均す
- コードバン用のクリームを塗布
- 豚毛ブラシでクリームを広げる
- ポリッシュグローブで撫でまわす
- メンテナンスの成果
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ショセのコードバン、一ヶ月目にメンテしてみた
というのも、周に1回は必ず履くようにしていた関係で、気がついたらつま先に小傷がちらほら。あぁ~焦らない焦らない。革ってのはこうやって味を出していく物なのだから(血反吐)。
そんなわけで、今回は革への栄養補給の他に表面を整える作業も行っていきます。皆大好き、かどうかは知りませんがあのアイテムを使って革の表面を均一に均して行きます。ワクワク。
コードバンのメンテナンスとして正解かどうかは定かではありませんが、基本的にはカーフと同じ手順でやってみようと思います。参考にするもしないも、あなた次第です!
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馬毛ブラシでブラッシング
基本アイテムなんでコレは買って?
馬の革には、馬のブラシよ。埃なんて付いていないように見えても、目に見えない埃が付着していると、クリームの乗りに影響が出ます。優しく、しかし念入りにサッサッとブラッシングしていきます。
まずはきちんと紐を外しましょう。タンの部分もしっかりケアするために、面倒ですが外した方がケアしやすいのです。ある程度の力を入れて、埃を書き出すイメージでサササッと払っていきます。ここはカーフと同じですね。
因みに私が埃取り用に使っているブラシ、ハンズで驚異の700円弱で売られていたのものです。大きさの割に安すぎない?あと、当たり前ですがちゃんとシューツリーは入れましょうね?コロニルのものはコスパ高くてオススメです。
木のにおいに癒やされろ?
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ステインリムーバーですっぴんに
さぁ、いよいよ汚れをガッツリ落としていきます。懸念点は、ステインリムーバーはかなりシャバシャバのクリーナー、そしてコードバンは水分を吸収しやすい…
マリアージュやん(?)。
一回買うと結構な頻度で消費するのでストックしておきまひょ
これはシミになるポイントなのでは?と思い、布に薄くしみ込ませ踏まず側のあまり目立たないところを軽く一撫で。うん、これなら大丈夫。てなわけで、少ない量で複数回、丁寧ていね丁寧に拭き取ると
ガッツリ汚れてますやんか(呆れ)
いくら綺麗に見えても、ステインリムーバーにかかれば少しの汚れも見落とさないということですな。いやすっげぇ汚れてるんだけどナニコレ。元々油分が多く含まれている革だからこそ、汚れも吸着しやすいってことなんでしょうかね?
よし、シミにもならず、しっかり汚れを落とすことが出来ました。
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デリケートクリームを薄く塗る
すっぴんにしたら、まずは水分補給です。いや、コードバンは水分が苦手とはいえ、水分は与えてあげないと柔軟性が保てないですやんか?いきなり油性のクリーム塗るのもよくないよね、うんうん。
このコスパよ
とはいえ、主成分が水分のデリクリを塗るのは、やっぱ恐怖です。いつもなら手に少し取ってて全体に馴染ませ、靴をひたすらに撫でまわすという変態じみたやり方を行っていました。これであればクリームの塗り過ぎを防止できるからです。
が、このやり方の怖いところは塗りムラが出来る可能性があるところです。カーフであれば、浸透しきる前に全体をひたすらに撫でまわせば問題なさそうですが、コードバンのギュンギュン浸透率を考えると、撫でまわしている間にシミになりそうです。
そこで、恐ろしく薄くクリームを指にとり、部分的に塗っていく作戦で行きます。そう、足りなければ塗り足せばいいのです。塗り過ぎはTHE☆ENDなのだから。
てなわけで、ビビりながらの作業になるので、慣れるまではカーフの革靴よりも時間が掛かりそうです。しかし、それすらも楽しいってんだから、革靴はすげぇや(恍惚)。てかパーフォレーションにクリームが溜まるッ!
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かっさ棒で表面を均す
ぶっちゃけこの作業はエクストラ、必須ではありません。しかし、コードバンの表面を均一に均してあげるために、ここで一手間加えます。
いざって時には自分のマッサージにも
といっても、デリクリを塗ってしっとりしている革の表面を、かっさ棒で人肌と同じか少し弱いくらいの力で擦り続けるだけです。あくまでも表面を傷つけないように、一方向に向かって整える感じ。
この時点では(写真取り忘れた…)、かっさ棒で擦った後が残っていますが大丈夫。最終的には仕上がりも大きく変わる…はず!
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コードバン用のクリームを塗布
デリクリを塗って水分補給は完了、シミにもならず一安心です。次はいよいよ、油分を補給していきます。G.H.Bass用に買っていたモゥブレイのコードバンリノベーターを使っていきます。水分が極端に少なく、テクスチャー的には溶けた消しゴムくらいのねっとり感です。絶対違うよねこの例え。
ペネトレイトブラシも忘れずにね
まぁとりあえず、これは指にとって塗ったら塗りムラ不可避なので、いつも通りペネトレイトブラシに少量取り、ビンの蓋でブラシに馴染ませて塗っていきます。薄く、薄くともはや口に出しながら満遍なく塗り広げていくのですが…もはやちゃんと塗れているかも分からないレベルの薄さです。
私個人のエイジング理想像として、鮮やかなワイン色にしたいという思惑があります。ショセの店員さんはバーガンディの革にあえてネイビーのクリームを塗ることで深みを出されているとおっしゃっていました。育て方も自由、これだから革靴は最高だな。
てなわけで、適度に同色のクリームで補色しながら、エイジングを楽しんでいきます。
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豚毛ブラシでクリームを広げる
本来ならここは豚毛ブラシを使うところですが、ネットでは「豚毛は硬くてコシがあるから、馬毛に使うと傷つくからダメ!」とのこと。が、その程度で傷つくほどコードバンは軟弱ではありません。知らんけど。
豚毛ブラシの硬さで傷ついちゃうんだったら、コードバンってめっちゃ貧弱ですよね。実際、ブラシの毛程度で傷なんかつかないのでは?と思い調べると、豚毛ブラシでやっている記事がいくつも見つかりました。やっぱりね(呆れ)。
コードバンに関する情報があまりにも少なすぎる!こういうのって誰に聞けばええのん?靴磨き職人の方?そりゃ、需要が少ないのは間違いないですけど、もう少し情報が欲しいところですね。こちとら初コードバンに怯えているのだから。
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ポリッシュグローブで撫でまわす
はい、初登場です。本当は山羊毛ブラシでファサファサしたかったのですが、グローブの方が安かったからこっちにしました(正直)。このグローブを手にはめて、優しく撫でまわしていきます。
安い割にかなり光ってくれます
これで余計なクリームが落とせて、かつクリームを均すことが出来ます。そして何より撫でまわしていくとツヤツヤが目に見えて増すので、テンションが上がる、上がるんですよ!
といっても、元々ツヤのある革なので、ぶっちゃけよく分かってないです。が、まぁ勝手に私の気分が上がっているだけなので、誰も傷ついていません。優しい世界。
平日は履くことが無いのですが、夕飯を食べて暇なときはずっとグローブを付けて撫でまわしています。多分そんなにやったって変わらないとは思いますが、初めておもちゃを買い与えられた子供のようにはしゃいでいるだけなので、気にしないでください。
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メンテナンスの成果
どや!!!!あんまり変化が分からねぇ!!ここからです。履いて馴染ませて、育てることでここからどんな変化が出てくるのか…楽しみで仕方がありません。
メンテナンスしてみて思いましたが、コードバンだからといって極端に恐れる必要は無いですね。普通の革靴と比べても、多少使うクリームが違うだけに感じます。
つまり何が言いたいか。皆安心してコードバン、買おうぜぇ!?