シカゴ…カブス?ごめん野球全然分からないの、私です。
さて、革靴といえばやはりアッパーの革、どこのタンナーの革が使われているか気になる方が多いのではないでしょうか。タンナーは食肉文化の発展している地域に多いと聞きます。ヨーロッパが特に多いのは、そういうことなんですねぇ?
で、私もご多分に漏れずワインハイマーやチャールズ・F・ステッドのレザーを使用した靴を所有しています。が、一番多いのが実は他にあるのです。それがこちら!
アメリカシカゴのホーウィン社です!ここはもう、アメリカを代表するタンナーと言って過言ではありませんね。アメトラ好きな私としては、やはりそういうところもアメリカを意識していたい。でもアメリカ製には別にさほど惹かれない不思議。
今回は、ただの自慢回です。だってホーウィン社の歴史とか特徴は、他に詳しい方がまとめてくれているもん!それでもいいよって方は、ぜひに見てやってください。カメラ性能も格段に上がっておりますでね。
目次
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そうは言っても簡単に説明しますね
↑詳しくはこちらをどぞ
1905年に創業したタンナーで、今もその当時と変わらないレシピで鞣しが行われているのが最大の特徴らしいです。今回紹介するシェルコードバンやクロムエクセルが代表的なレザーかな?ラティーゴレザーなんかもありますね。
ここの革を持っていて個人的に感じる特徴は、「いい意味での不完全さ」だと私は感じています。何というか、ヨーロッパの美しい、均一な質感はあんまりないんです。個体差を如実に感じるというか。しかし、それが逆に良いんですよね。味になるし、正真正銘私だけの一足になるので。
レシピを変えていないことによるばらつきなんかも当然あるんだと思いますが、それがメリットになる…守るべきものと変えるべきものの先見の明があったからこそですねぇ。革靴や革小物がイメージされる会社ですが、伊勢丹さんとのインタビュー記事によるとスポーツ関連用品に使われる割合が7割だそうです。
そんなところですかね。革については詳しくまとめているサイトが出てくるのですが、会社そのものについてはあんまり出てこないのね…。
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うちのホーウィン発表ドラゴン
じゃあお待ちかね!我が家のホーウィンレザーを発表していこうじゃありませんか!スムースレザー2つ、グレインレザー1つです。どれも代表的なレザーなので、質感の参考にしてやってください。
まぁ、さほどエイジングしていないのが玉に瑕ですが…シワは入っていますでね!
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シェルコードバン
一番ホーウィンらしさを感じるレザーですね。馬のお尻の中でもコードバン層と呼ばれる特定の層しか仕上げられない不思議な革です。圧倒的なツヤ感、牛革以上の耐久性を持っているので、牛革とは違った魅力のある革…なのですが、高騰が凄まじい。
昨年6月、値上がり前に11万円ほどで買ったショセのウイングチップが来年1月10には約16万円ンンンンン!?!?!?う~ん…欲しいと思ったら今のうちに買わないと、マジで一生手に入れられなくなる気がします。ホーウィンといえばオールデン、そんなオールデンも20万円は優に越しますからね。
うーんいいお値段
しかしまぁ…それほどまでに我々を魅了する革であることは間違いありません。写真も見てください。室内の照明のみで全然光量が足りていないにも関わらずこの輝き!
コードバン自体、国内だと新喜皮革さん、海外だと他どこだ…ロカド社とかかな?も出していますが、やはりホーウィン社が突出して人気ですよね。
色味も均一じゃありませんが、そこすらしっかり味に変えてしまうホーウィンマジック、ええわぁ~。色味も複数ありますが、#8は最も定番の色ですね。今のうちにもう1つくらい買うか…?いよいよ逆鱗に触れちゃうのかしら(畏怖)。
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ハッチグレイン
ホーウィン社を代表するグレインレザー、シボ革ですね。伝説のロシアンカーフを模して作られた革としては、アース社のユタカーフに並んで有名です。
違いとしては、ハッチグレインは厚みがあり、ハリコシに優れます。ユタカーフは柔らかいので、履き馴染みが良いというイメージでしょうか。スワッチを触り比べただけですがね。
所謂型押しの革なので、表情が均一で上品です。ビジネスで履いてもぶっちゃけ行ける気しかしません。エイジングもスムースな革と比べるとかなりゆっくりとエイジングしていくイメージです。数回履いただけでは、うっすらシワが付いたかな~?程度の変化です。
多少雨に濡れても沁みることがそんなになく、雨用の靴に採用しても良いですね(私の靴はレザーソールなので意味ないですけど)。とはいえそこまで流通量が多い革でもなさそうなので、見つけたらぜひ見て見てください。
レイマーでも最近出しましたねそういえば!てか私の靴と酷似しててびっくりしました。
いやお得が過ぎるやろ!
ホーウィン社の中では知名度はやや落ちるイメージですが、適度にカジュアル適度にフォーマルな万能靴として使うなら、一番いいんじゃないかなぁ~。
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クロムエクセル
我が家の新顔、ワークブーツではド定番の革ですね。ホーウィン社のオイルドレザーと言えば!なこの革は、半端じゃないオイルが含まれており、革を内側から押すとオイルが動いて色が変わるんです。変態ですよね(?)。さらに茶芯なので、ぶつけたり傷がつくと内側の茶色い部分がコンニチワするわけです。
オイルのおかげで大変柔らかく、足の温度によってより屈曲性が増すという革なので、バシバシ履いてあげればすぐに自分の足の形に馴染むはずです。私も履き下ろしの時は全然痛みを感じませんでした。堅牢なダブルソールが故に踵が付いてきませんでしたが痛くなかったです。
ツヤもあまり無いかと思いきや、ブラッシングだけですっごい良いツヤが出るんです。オイルが多く含まれているからでしょうね。ワークブーツ=マットな風合いという印象がありますが、育てば育つほどツヤツヤになっていくんだと思います。
まだプレメンテ直後のツヤツヤ感が残っていますが、ここからどう変化していくのか…一番化けるポテンシャルがある革なので、今からワクワクしています。
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総括
どんな鞣され方とか、秘伝のレシピとか細かいことは分かりませんが、とにもかくにもエイジングが楽しみな革が多い印象を受けました。恐らくどの革もクロム鞣しで柔らかさを与えつつ、タンニン鞣しで自然な風合いに仕上げているはずなので、それぞれの鞣しのいいとこどりなんですよねぇ~。
使っている革のタンナーで靴を選ぶことは…ボックスカーフとかだとあるのかしら。スエードもスーパーバックだのヤヌスカーフだのあるし、結構タンナーがどこなのかは選ぶ時のポイントになるのかもしれませんね。そう考えると、ホーウィン社のレザーというだけでテンションが上がるのも頷けます。
今回紹介した靴は、どれもお気に入りのものばかりです。もちろん、紹介していない靴もお気に入りですがね。今後も履いてエイジングさせて、その様をしっかりお届けしていきます。他人のエイジングをつまみにお酒が飲める皆さん、今後も見て行ってくれよな!!!