デレンデレンデンバリ勝男私です。メッチャ美味いから食べてみて。
突然ですが、皆さん革靴を選ぶ時に”木型”って重視されますか?私が思うに、木型ってそのブランドの差別化ポイントと言うか、思想が十二分に反映されていると考えています。どういう人にどんなシチュエーションで履いてほしいかが、木型で決まるからです。
え?デザインだろJK?確かに、それも一理あります。が、そのデザインの基となっているのは、紛れもなく木型です。木型によって靴の見た目が左右されるからですね。なのに全然取り上げられていない!なんでよ!知りたいと思わないの?
そんなことを考えているうちに、木型について知りたいと前々から思っていたブランドにお問い合わせを送っていました。それがRAYMAR(以下レイマー)さんなのです!
だから事務所に取材兼遊びに行ったっておかしくないよねぇ!?オォン!?
目次
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きっかけ
ずっと不思議だったんです。革靴を知れば知るほど、木型の重要性に気付かされるのに、調べてもあんまり取りざたされない。デザインや革にフォーカスしている記事が多いですよね?
ワイもそうやったわ
その理由は単純明快、分かりやすいからです。それ以上でも以下でもない。対して木型ァ?靴じゃねぇじゃん、とまず知らない人からすれば感じるでしょう。気持ちは分かる。
しかし思うに、木型によって靴は決まります。その木型を理解しておけば、ブランドや靴に対しての理解度ってグッと深まると思うのです。ただ、私はあくまでも素人なので、私がちまちま調べて記事にするだけじゃ限界があります。
そこでピン!と来たんです。そうだ!静岡県にはレイマーがある!!とね。
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レイマーとは
メディアではコスパ最強の革靴ブランドとして紹介されることが多いこのブランド、最近はフォーマルだけでなくカジュアルにも使いやすいデザインのラインナップを強化している印象ですね。それに伴って、木型も増えています。
楽天のショップを確認したところ、2024年6月時点で9種類のラストモデルがあります。これって、日本の本格革靴ブランドとしては多いような印象があります。となると、その差別化には当然ブランドの考えが宿っているはず!さらには、木型の重要性や、レイマーというブランドについて知ることが出来るはずだ!
そうお風呂の中で思い立ち、服を着る間も惜しんで嘘ですちゃんと靴下は履きましたお問い合わせフォームに木型についてフォーカスして話を伺いたい旨をビシビシ書き、送信。これは確実に面白い記事が書ける、そう確信して興奮冷めやらぬまま布団に潜り、秒で眠りにつきました。
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ただの素人が調子乗りましたすみません
しかし、翌朝考えました。そもそも、こんな趣味で書いているブロガーのために時間を割くことは現実的じゃないだろうとね。だって、ポップアップイベントのために西へ東へ奔走している代表取締役のおおいっさんを、私の要望で足止めすることになるのですから。
それってマクロの観点で見ると、社会的秩序乱してますよね?すっごく弱小な反乱分子扱いされても、文句言えませんよね?泣いちゃうけど。きっと丁重にお断りされるだろうなぁと思っていました。すると次の日にこんな返信が。
了 ☆ 承 ☆
そんな素敵なおおいっさんのプロフィールがこちら
やっぱりおおいっさんはすげぇ!もう一生ついていきます!ちょうどイベントが重なっていたため、それらが終わったらゆっくり説明してくださるとのこと。もう全然それでいいですぅ!
そんなわけで、革靴ラバーの友、焼津の誇りであるレイマーさんに訪問!各木型の説明を聞いて、あわよくば試してサイズ感やデザインの特徴などをお届けしますよ!よかったぁ…面識を持っていて、同じ媒体でブログをやっていて本当に良かった…(嗚咽)。
今ははてなブログじゃなくてお引越ししたみたいです!
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最近のイベントの急増について
まず、最近精力的にポップアップを行われていることについて伺ってみました。レイマーさんは店舗を持たず、オンライン専用にすることで人件費を抑えて、奇跡的な価格を実現していらっしゃいます。皆さんもご存じですよね?
しかし、最近は1ヶ月という長期のポップアップを行うなど、オンラインではなくオフラインの販路を開拓されている様に感じたんです。そこに舵を切った経緯など聞いてみました。
おおいっさん曰く、コロナも明けて消費者の購買行動が大きく変化したことに起因しているとのことです。消費者はお金を使うようになってきた半面、革靴は、今や嗜好品の領域に来てしまっている関係上、一番最後に景気の波を受けるんだそう。
今まで自粛していた外出の機会が一気に急増しました。その結果、大手百貨店は売り上げを大きく伸ばしましたね?そう、みんなオンラインでの購入ではなく、実際に見て触れて買いたいと思う方が増えているんです。
そこで、百貨店など人が多く集まる場所でオフラインのイベントを行う方向に切り替えたんです。そのおかげで、今までネット上でしか買えなかった県外、特に都市圏の方たちと接する機会が増え、一気に認知していただくことに繋がったそうです。
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最近の革靴トレンド
コロナに関する話題に伴って、私が気になっていたのは購入者層の変化です。コロナ前と後で、何か変わったことはあったのか聞いてみました。
すると、購入者層は変わっていないが、求められているデザインが業界全体で変わったとおっしゃっていました。全体的にカジュアルで軽やか、楽に履ける革靴に需要が増えているのだとか。
例えばRENDOさん、CSMDシリーズと呼ばれるステッチダウン製法で、柔らかくて履き心地が楽で…という今までと真逆のアプローチをされているの、ご存じです?
従来はゴリッゴリの本格革靴メーカーだったのが、今はそうした流れにシフトしているんです。
プレーントゥ ダービー ブラック PBDT-65 RAYMAR グッドイヤーウェルト ビジネスシューズ 革靴 23.5cm~28.0cm レイマー 外羽根 ラバーソール
その流れを受けてか、レイマーさん側でも売れ行きに変化が。外羽根プレーントゥがよく売れているんだそうです。恐らく、オンでもオフでも使えるデザインであることが要因と思われます。
さらに、原皮が中々入ってこないとのことで、みんな知っている某タンナーからの供給も大幅に遅れているそうです。革靴の優先度の変化と物資不足…今革靴メーカーはかなり踏ん張り時なんですって!
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話し込んでしまった!!
他にも靴メーカーの方から見る、良い革靴の見分け方や着目点などたっぷりお話させていただき、気付いたら半分以上の時間をブランドそのもののインタビューに費やしてしまいました!!おおいっさんごめんなさいぃ~(泣き)。
いよいよ次回から木型別の特徴などをまとめていきますので、こうご期待くださいね!改めておおいっさん、1時間以上の間対応していただき、本当にありがとうございました。
おおいっさんにも直接お話ししましたが、レイマーというブランドを表す時にコスパがいいとメディアで形容されますよね。私、あの言葉嫌いなんです。意味としては価格に対してクオリティが高い、という事実なので良いんでしょうけど…違うんだよなぁ。
本当に泥臭く、出来ることを全てお一人で努力を重ねて重ねてようやくあの価格が実現しているんです。しかも、革靴作りにおいて妥協は一切せずに、効率以上にクオリティの向上に努めてらっしゃるとお話されていました。
そんなおおいっさんをはじめとするレイマーブランドに携わっている方たちの努力や試行錯誤を、「コスパが良い」の一言でまとめんなや!!!(唐突)
というわけで、そのこだわりや努力が最も詰まっている木型の説明、余すことなく伝えるから待ってて!多分何個か分割しないと、とんでもないボリュームになりそうです。