皆さんは、革靴と聞いてどの国を思い浮かべますか?人によって様々ですよね。何となく国によって革靴の作りだったり思いだったりが違う印象がありますよね?無い?あるよね?よね?
おっ、やっぱり?ありますよね~。そこで今回は、
- フランス
- イギリス
- スペイン
この3つの国の革靴をたまたま持っていたので、それぞれ比較していきます。やはり、国によって革靴に対する思いというか、こだわりが若干違うので是非見ていって欲しい。これから革靴を買う人の参考になれば嬉しいです。
また、番外編で他の国も出すので最後まで見てね。
目次
フランス、イギリス、スペインの革靴それぞれ比べてみた
なんと、この内2つは父の私物という事実。
ぬぎぎ…一足欲しい…。まぁそんな内輪のことは置いておいて、もう早速見た目違いますよね。まぁ靴の種類も違うってのが大きいですが…。
- フランス…パラブーツ
- イギリス…サンダース
- スペイン…バーウィック
フランス代表:パラブーツ ウィリアム
特徴①ボリューム感
- ソールの厚さ
- ソールの縫い付け方法
- ステッチの色
他の国の靴達にはないカジュアルな要素がたくさん施されています。最近出てきたブランドからこのようなカジュアルな靴が出ていれば、それはきっとそのブランドの特徴です。ただ、パラブーツは1908年から物作りが行われています。それがここまで長きに渡って作り続けられていると言うことは、フランスではそれらが認められているわけですね。
それ即ちフランス人の革靴に対する意識とパラブーツの物作りがマッチしたって事なので、パラブーツの革靴はフランスを代表する革靴と言うことで間違いない、いいね?
特徴②随所にきちんと残っている革靴らしさ
先ほどはこの革靴の革靴らしくない点、カジュアルな点について紹介しました。このままだとただカジュアルな革靴ってだけの一足になってしまいます。ただ、そこで終わらないのがフランス人の意地です。
結論から言うと、革靴の要になる要素はきちんと確立してある状態からドレスな要素を差し引いて作られています。やっぱりね。
皆さんが革靴と聞いてまず思い浮かべる要素はなんでしょう?例えばツヤのある革素材。スニーカーにはない靴磨きの文化が革靴にはあります。ぴかぴかに磨いてあげるのはなぜか。それがスーツを履く際に足下に求められる要素だからです。
じゃあパラブーツの革は?
見てこの上品なツヤ!!!(130デシベル)
エナメルほどの強いツヤではありませんが、革靴らしいツヤをちゃんと持っている。しかもこのツヤがありながら水にも強いオイルドレザーって奥さん信じられます?
取り乱しました、すみません。次に思いつくのは、スラッと伸びたトゥです。お手持ちのビジネスシューズを見てください。四捨五入すれば凶器なんじゃ無いかってくらい尖っているでしょう?
なぜか?それは、スーツを着用した際によりスタイリッシュに見せるためです。スーツの基本はトップスが細くてボトムスも細い、所謂Iラインです。その細さ、シャープさをより強調するために革靴は基本的にトゥが尖っています。
んで、上の画像に戻りますが…どうです?ビジネスシューズほどではないですが、若干シャープになっていますよね?これよ(どや顔)。
- ツヤのある革
- 丸すぎないシャープなトゥ
この2点がきちんと軸として残っているため、品の良さが保たれています。
特徴①+②=フランス
そういうことだ。
革靴としてのドレスたる軸をきちんと残したまま、いかにして脱力していくかが計算し尽くされた結果がパラブーツ、フランスを代表する国民的な靴なワケです。
あれ?これ比較じゃなくてただパラブーツの良さを語っただけだな。きちんと最後に比較しておかないと…。
比較
- 3つの中で一番カジュアル(特にボリューム感)
- 3つの中で一番丸っこいシルエット
- スーツ以外のあらゆるボトムスに対応可能
こんな感じ。力の抜け具合はピカイチです。おかげでキレイめな格好に合わせるのは苦手ですが、それ以外のありとあらゆるカジュアルなボトムスとマッチします。
逆に、他2つがスーツみたいなキレイめな格好にも対応できるのに対して、パラブーツだとちと厳しいかな。ダブルのスーツなどクラシカルなものであれば行けると思いますが、現代的なナローシルエットのスーツに合わせると足下だけ浮いてしまうと思います。
まとめ
話が長い(みんなの心の声)
すんません。好きな物に対して熱くなってしまうんです。少しでもフランスの革靴の良さが伝わったら嬉しいです。
次回はイギリス!サンダースを徹底して深掘りします。また見てください!