服の細道

~妻は私の趣味に1ミリタリーとも興味を示さない~

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君たちは現代がいかに服を買いやすい時代になっているか知らない

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全サイズない、もういい?私です。

 

実は週末、私が敬愛しているセレクトショップのオーナーさんのご厚意で、飲み会を開いていただきました。

オフ会や!人生初のオフ会!!!ヤッフゥ↑↑

 

citron-web.jp

↑秋冬もたくさん買います(宣誓)

 

で、その場には私と妻、オーナーさんと常連さん(なんと我がブログの読者さん!!)の4人だったのですが…お二人が青春を過ごされた90年~00前半のファッション事情が、あまりにも衝撃的過ぎて!終始「ファッ!?」「えっなにそれは(困惑)」「(絶句)」といったリアクションしか出来ませんでした。

 

そこで今回は、その飲み会で私が聞いた、30、40代の服好きがいかに激動の時代を過ごしてきたのかをお話ししていきます。私と同年代の方は私と同じような驚きの気持ちに、彼らと同じ時代を過ごしてきた方は「わかるわぁ…」と懐かしい気持ちになること間違いなし!

 

目次

 

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驚愕その①店員が強い

 

fuku-no-hosomichi.com

↑(想いが)強い店員さんがいらっしゃるお店さん達

 

今って初めて入るお店でも、店員さんと目が合えば「いらっしゃいませ(爽やか笑顔)」と声をかけてくださいますし、こちらが困ったときは「サイズお出ししますよ」など積極的に接客していただけます。それが当たり前だと思っている方、多いのではないでしょうか。

 

違うんだなぁこれが

(細道に電流走る)

 

まず、一見さんとは目を合わせてくれません。明らかにこちらの存在に気付いているにもかかわらず、一瞥もせず店員同士でお話ししたり業務をしていたりと、接客をしてもらえることなんぞまず期待できません。

 

そう、当時は今ほどネットが普及しているわけもないので、欲しいものは実店舗でしか購入することはできませんでした。さらに、今ほどブランドの選択肢が豊富だったわけではないので、欲しいお客さんと買わせてあげる店側という明確なパワーバランスが存在していたのです。

 

お客様は神様ではなく、店が神様なんだから買いたければそれなりの誠意を見せろよって時代だったんですねぇ…末恐ろしすぎて開いた口が塞がりませんでした。

 

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驚愕その②買いたい服が買えない

 

すごいですよね。物が少なくてすぐに売り切れるとかってわけでもないんです。もちろんそのパターンもあるんでしょうけどね。まず、服を自由に見せてもらえません。いや服屋なんだから見れるだろって?甘い甘い。

 

今って何も考えずハンガーに手を伸ばし、服を自由に手に取れるじゃないですか。それ、アウトです。違法です(合法です)。ブチ切れられるんですって。「お前に見せる商品はねぇ!(意訳)」ってことですね。いや売るための商品ちゃうんかい。

 

商品を見たいときは、都度店員さんにお伺いを立てる必要があったそうです。じゃないと怖すぎて、触れる雰囲気ではないんですって。もうダンジョンだろこれ。店員さんモンスターだろ。

 

で、根気強く通って仲良くなって、ようやくアイテムを見られるってなったとしましょう。雑誌で見たあのアイテムが欲しい!店員さんに尋ねます。

Q:「雑誌で見たあのアイテムが欲しいのですが、在庫はありますか?」

A:「うーんてめぇにはまだ早いから別のこれ買え」

 

なんでだよ。Aが欲しいって言ってるのにBやCを進める馬鹿がどこにおるんや。それが、そこかしこにいたんですねぇ…どんな時代なんですかまったく。店員に勧められるがままにしか、その店のアイテムを買うことができなかったんです。

 

それまでは、試着はおろか見せてもらうことさえできなかったんですねぇ…ね?異次元でしょ?世紀末ですよ(失礼)。

 

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驚愕その➂試着したらどんなにアレでも買うしかない

 

ようやく…ようやく!欲しいアイテムを買えるレベルに到達しました!念願のあのアイテムを購入するレベルに達したのです!実物を手に、試着室に入ります。身につけてみてこう感じたとします。

 

あれ?なんかダサ私の体には合ってなくね?

 

今ならそっと店員さんにお返しすれば済む話です。誰だってそうする、私ってそうする。が、当時は試着=購入という不文律が存在していたため、どんなにダサ自分に合っていなくても、買わざるを得なかったのです。

 

常連さん曰く「サイズを変えてみて、最後まで抵抗するよね。まぁでも、結局諦めて買うしかないんだけどね(遠い目)だそうです。被害者やん。署名活動したらかなりの数集まるんちゃう?

 

このように、ショッピングにおける生殺与奪、買う買わないの主導権はお店側にあるのです。今じゃ考えられませんね。実際、店側が買わせたいものを買わせて、お客さんが去った後「ほんとに買ったよあいつww」みたいな会話が行われていたと、定連さんが語っていました。人の心とかないんか?

 

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驚愕その④追い剥ぎに会う

 

スラム街じゃん

 

これが聞いた時の率直な感想でした。というか、実際に口に出してしまいました。オーナーさんも定連さんもゆっくり頷き「だよねぇ~」。

 

エアマックス狩り、バンソン狩りなんかがあったとその時は聞きました。とても希少で、二次流通価格が定価の数倍していた時代です。お金がない若者は考えました。じゃあ剥ぎ取ればいいんだ、と。IQ2ですか?

 

今って平和だと思いませんか?買いたいものが普通に買えて、それをどうどうと身につけていても狩られる心配がないんですからね。てか、当時は買っても狩られる可能性があるなら、もはや身につけられないじゃん。のに買ったの?馬鹿なの?(超失礼)

 

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今って恵まれているんだなって

 

狩られたくねぇ…

 

おそらく私が聞いたエピソードは、ほんの片鱗に過ぎないのだと思います。それにあくまでも個人の体験したエピソードなので、それが全てだとは思いません。しかし、それにしたって異世界過ぎる。

 

当時のファッション界隈を生き抜いた人からすれば、もはや今は甘っちょろいのでしょうね。買いたいものが買えて、見たいものが見れて、試着して戻しても怒られない…恵まれている、本当に私たちは恵まれているのです(白目)。

 

恐らくはファストファッションの台頭、オンライン購入のスタンダード化に伴って潮目が変わったというのはありますが、それにしたって混沌とした時代だったんだなぁ…。

 

あ!ちなみに私の好きなお店では、もちろんそんな接客しませんからね!?優しく穏やかなオーナーさんが、私たちを出迎えてくださいますよ(布教)。浜松に来たら、ぜひ立ち寄ってくれよな!私もいるかもだからな!!!

 

そんなわけで、服好きの皆さん!今に感謝しながら服を買いましょう!!たくさんね!!!