松岡修造、私です。お米食べろ!
ようやく涼しくなってきたかと思えば、30℃近い日もま~だちらほらありそうな今日この頃。汗かき暑がりな私は、正直半袖で全然過ごせてしまうが故にぜーんぜん秋を心から楽しめないでいます。
地球温暖化、今ではもう当たり前になってしまっているというか、食い止めるのは無理~みたいなマインドに世界的な流れがなっています。SDGsの目標だって、温暖化の進行を遅らせることを主眼に置いています。食い止める、改善するのはやっぱ無理なんでしょうねぇ…。
となると、困るのって我々服狂いじゃないですか。服を楽しむための前提は、季節や気温の変化です。このまま地球温暖化が進むと、ファッション業界はどうなってしまうんでしょうか?そして我々は、どう順応していけばいいのでしょうか?
薄々感じていた皆さんの疑問や懸念、今回は一字一句、余すことなく言語化して無理やりにでも考えさせてやるぜゲヘヘヘ。
ファッションブログとしてあるまじき下衆の極み
目次
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気温の振れ幅=ファッションの振れ幅

まず、服を嗜むうえで多くの人が口にする”季節感”と言う言葉。これは文字通り、春には春らしく冬には冬らしい装いを意識しようねって話でしょ?
春であれば軽い羽織や明るい色を使うし、冬にはダークトーンやドレッシーなアイテムを使う…その季節に合った服を着ることはお洒落の鉄則であり、その変化があるから差別化につながるわけです。ここまでは服好きじゃなくても、何となく伝わりますよね?真夏にムートンブーツ履いたらあたおかじゃないですか。
で、温暖化が進むってことはその振れ幅が小さくなることを意味しています。冬が暖かくなり、夏はもっと熱くなるという意味では振れ幅は変わりませんが、暑い寒いの概念が無くなるという意味では振れ幅は無くなるに等しいでしょ?
つまり、我々は温暖になればなるほど、熱帯地域の人たちがする1年の装いに近づくわけです。で、私の唯一の海外旅行経験のあるグアムを例にすると…あそこの人らっていつも半袖短パンサンダルスタイルじゃないですか。ファッションの振れ幅0やないか(絶望)。

そう、シルエットの違いや素材の違い、選ぶアイテムカテゴリの違いはどんどん意味をなさなくなり、最終的にみんな似た格好…暑さに耐えるために快適な格好にならざるを得ない訳ですね。
ファッションバイヤー/インフルエンサーのMBさんがよくおっしゃる「デザイン、シルエット、色(素材)」の内デザインとシルエットが限りなく無に近づくのではないかな?少なくとも逆張りで長袖だ~ポケットだ~つけてらんないでしょ?暑すぎてそれどころじゃないんだから。
え?困るじゃん(白目)
そうだよ(そうだよ)
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特にトラッド民は打撃大きそう
で、私の大好きなトラッド畑で考えてみましょう。トラッドを代表するアイテムはいくつもありますが、皆さん思いつくのってジャケットやトラウザーと言ったアイテムやそれに類するものじゃありません?それらは恐らくもう温暖化が進むと使えなくなります。
そうだよね?真夏の炎天下でジャケット着る?トラウザー履く?まぁウールトロピカルのスラックスとかならまだ分かりますが、酷暑の中それ履くのは流石に無理じゃないですか。どんなに通気性だの抗菌性だの暑さに適応した素材と言っても、灼熱の中では風の前の塵に同じです。
トラディショナルな装いは、気候的に余裕があるからこそ楽しめる…それが最大の魅力でありストロングポイントだったわけですな。快適性と最も縁遠い場所に位置するので、その快適性が命に関わる状態になりつつある今、真っ先に淘汰されるのは宿命であり必然です。
そう、つまりトラッドは、様々なカテゴリの中で最も早く淘汰される可能性が高いファッションカテゴリなのです。そもそも今の時点でクールビズとか言うトラッドを薄めたジャンルが出て着ている時点で分かるでしょ?
ここまで何食わぬ顔で正論を並べ立てている私ですが、歯を食いしばりながら文字打ってますからね?ふざけんなよマジで。
普遍的なファッションカテゴリが真っ先に消滅の危機に瀕するとか何?皮肉?まぁその普遍性に胡坐をかいていたからとか言われると、ちょっと困るわけですけれどね。
快適性の追求=カジュアルへの接近です。それはもう、言い逃れ出来ない事実じゃないかなぁと思います。先日投稿したサマーアイビーだって、ジャケットやタイドアップ、タックインと言う快適性からの逆行があるでしょ?
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服以外の差別化が必要?
MBさんは肉体性、つまり肉体美という我々の服以前の根源的な部分で差別化する方向に行くとおっしゃっていました。薄着になればなるほど、隠しきれない部分そのものを磨く方向に行かざるを得ない…とても的を射た意見だと思います。
つまり筋肉が
すべてを解決する時代が
ガチで到来するってことだよ
とはいえ筋肉の増強やプロポーションを磨くのにも限界が来るので、身体性そのものを拡張することで差別化する…美容整形なんぞ当たり前だし、理想の身体を義体で作り出すとかね。私の大好きな攻殻機動隊の世界が現実味を帯びてきて、個人的にはテンション上がりますねこれね(恍惚)。
身体性をより強調する服が今後出てくるとMBさんはおっしゃっていますが、そもそも薄着じゃないと厳しくなる時点で、服による身体性の拡張は限界があるように思います。結局身体性そのものの拡張が、人の姿をしている時点で頭打ちですから。
あ?絶望しかないって?そうだよ(真顔)。
そもそも服装を楽しむこと自体、余裕があるから出来ることです。気温と言う命に直結する事柄の前では、多くの趣味嗜好は無意味になるのが当然でしょう。
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服では差別化できないのか
ただ、私はまだ希望があると思っています。ようは、暑さがもろに関係する衣服が快適性に傾くだけ。つまり、快適性を阻害しないアイテムであれば、差別化自体は可能です。そんなアイテムはあるのか。
それは小物類…バッグ、アクセサリー、靴などです。肌の見える範囲が大きくなるので、タトゥーなんかも当たり前になるとは思いますが、中期的には小物類で差別化が進むんじゃないかと予想しています。
靴はサンダルだけ…とは、私は思いません。あまりに日差しが強くなると、日焼けによる低温火傷を防ぐために足を覆う靴の方が良いでしょうし、合皮やビニールなどよっぽど通気性の悪いものでない限り、良くも悪くも快適性は変わりません。
これからは革靴やバッグに投資する時代なんですよ!だから私が革靴をバカみたいに好きなのも、服による差別化の限界を見据えての行動だったって訳さ!嘘です完全に偶然です。でも、快適性を阻害しないけど差別化できる服飾アイテムなんて、それくらいじゃないですか?
↑日傘も当たり前になるよね絶対に
みんながみんな半袖短パンになるのなら、その中でどんなバッグを持ち、どんな靴を履き、どんなアクセサリーを付けるのか…そうした点での差別化くらいしか、今のテクノロジーでは考えられないじゃないですか。…そもそもファッションを楽しむことがオワコンになるギリギリまで、私はもがき続けますよ。
あ、当たり前の話ですけど、服屋さん、特にセレクトショップなどの卸先はま~た恐ろしく苦労することになるでしょうねぇ。それも短期的な未来で。服を楽しむ金銭的、時間的余裕のある人は多くいても、環境的(気温的な意味で)余裕のある人はゴッソリ減るでしょうからね。
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これからの服好きのあり方
まずはジムを契約しましょう。
私はチョコザップ民ですが、ぶっちゃけ普通の24時間自由に使えるジムに行こうか迷っています。そっちの方が、身体性を高める上では都合が良いですから。まぁ脱毛とか困るけどさ。
いずれにしても、中高年特有の衰え、だらしなさを隠すことが出来なくなってくるわけですから。服だけでお洒落に魅せることは、今後不可能になります。絶対に。
で、小物類により力を入れるようにしましょう。革靴なんかはどんどん値上がりしていますからね。今から買っておけば、絶対に後々後悔しません。
最近はチャームでバッグをデコる流れも来ていますし、そのチャームに歴史的背景があるもの…例えばバークアウトサイダーズさんの気温計とかキャリーハンドルは、その流れにすごくマッチしていると思います。
で、後はもうそれ以外の趣味、もっと言えば生き方そのものを発信することで、差別化するほかないんじゃないですかね?
今後はスポーツ、アウトドアといった快適性と密接に結びついているジャンルが伸びていくんだろうなぁ。
でも、トラッド民もまだ諦めないでください。そもそも我々がそれらブランドを買い支えれば、そのブランドは存続するために変化に適応したアイテムを必ずラインナップします。その研究開発費、人件費は我々消費者が責任もって出資するほかないのです。
とりあえずワーカーズ、バーンストーマー、DCホワイトの関係者の方、お願いなので生き残ってください。皆さんの存続に我々消費者が大きく関わることは百も承知です。皆さんの魅力を、微力ながら発信し続けていきます。どうか、どうかトラッド好きの未来を、どうか…。
あ~…欝々とするわ…文明の発展に環境負荷増加はある種宿命ではありますが、もうちょいこう…何とかなりませんかね?そしてこの感情吐露記事、誰が見るん?もう知らねぇや、PV数だけにこだわってたら言いたいことも言えない。じゃ、また。
…え?投げっぱジャーマンな締め括り!?