服の細道

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【語彙力】ニューバランスの公式オンラインチームに、ワインソムリエかビブグルマン審査員が紛れている【センス】

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なお安くて美味いワインが好き、私です。

 

fuku-no-hosomichi.com

 

今やAmazonや楽天と言ったEコマースが発達しているので、そういったオンラインサイトで欲しいものをポチる人も大変多いと思います。

 

もちろん私もその一人、服はおろか靴までもサイズが分かっていれば臆することなくポチって時に失敗しつつお買い物を楽しんでいます。

 

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しかしそうは言っても、欲しいアイテムについて最も分かりやすく紹介してくれているのは、当たり前ですが公式サイトです。

 

なのでいつも、欲しいものがあるとまずは公式サイトを訪れて、商品説明文を読み込むようにしています。

 

当然ブランドも世界観を作り込んでいるので、読んでいて違和感のないと言いますか、スッと欲しい情報が入ってくるような作りを心掛けているはず。

事実多くのブランドのサイトを見ましたが、やはり欲しい情報を提供しつつ如何に世界観を作り込むか、そこに注力している企業が多いです。

 

そこでこちらをご覧ください。

 

裸足感覚に近づけるフットウエア「MINIMUS」がトレーニング用モデルとしてアップデート。足本来の動きを発揮できるよう前後差4mmの均一なラストに、屈曲性と接地感に優れた薄底ソールを採用。

 

前後で少し硬度を変えたFuelCellミッドソールが薄底でも卓越した反発弾性とクッション性を提供し、サイドまで巻き上げたソールとグリップ力のあるSTICKY RUBBERがジムでの様々な動きをサポートします。

 

 

専門用語が多く飛び出すサイバーパンクなアニメの7話くらいから見始めた人?

 

目次

 

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ニューバランスの商品説明が完全にソムリエのそれ

 

 

 

先ほどの説明文は、ニューバランスの公式オンラインに掲載されているシューズの1つから引用しました。もう完全にワインソムリエとかミシュランガイドの審査員のコメントなのよ。

 

これ、靴好きであれば恐らく伝わるんだと思いますが、果たして一般消費者に伝える気があるんでしょうか?

 

裸足感覚に近づけるフットウエア「MINIMUS」がトレーニング用モデルとしてアップデート。足本来の動きを発揮できるよう前後差4mmの均一なラストに、屈曲性と接地感に優れた薄底ソールを採用。

 

前後で少し硬度を変えたFuelCellミッドソールが薄底でも卓越した反発弾性とクッション性を提供し、サイドまで巻き上げたソールとグリップ力のあるSTICKY RUBBERがジムでの様々な動きをサポートします。

 

もう一度ご覧いただきましたが、私のように靴に興味がある人であれば伝わる内容が多い。が、あまりにも情報ギッチギチな上に基本専門用語なのよ。落ち着いて1つずつかみ砕いて読めば伝わりますが、ようするに

 

  • 裸足感覚のMINIMUSというシューズをトレーニング用にアップデートし
  • ソールの前後差が4mm、限りなく薄くフラットにして屈曲性と接地感を高め
  • 弾力とクッション性に優れたミッドソールを前後で硬さを変えて配置し
  • サイドまで巻き上げたグリップ力の高いゴムがジムでの動きをサポートする

 

ってことよね!?そんな仰々しく伝える必要ある!?しかも文章自体に全く破綻が無いから、余計に専門用語とか言い回しのクセが目立って目が滑るのよ。我々は伝統あるグルメ雑誌の掲載文を読まされている?もしくはボジョレーヌーボーの評価?

 

サイドまで巻き上げたSTICKY RUBBER

 

あとFuelCellはミッドソールの正式名称、ニューバランスの商標だと思うので表記としては納得できるのですが、STICKY RUBBERはもう完全に粘りのあるゴムでええんよ

 

 

久々に見たよ、STICKY。ジョジョ第5部以来だよ。覚悟は良いか俺は出来てるじゃあないんだよ。出来てないよ、いきなりそんな羅列を見せられてもさ。

 

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どうしてソムリエみを感じるのか

 

恐らく要因は2つ。①自信たっぷりの仰々しい文体と②サラッと出てくる上に分かっている前提で登場する専門用語です。

 

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↑そう思うと館野さんは謙虚過ぎる気がする

 

まず文体に関しては、恐らくアメリカ本国の説明文章を日本法人が訳す時に、なるべくオリジナルの文章のニュアンスを残したかったからと思われます。

それにまぁ自社商品を紹介するわけですからね、謙遜した書き口にするよりも、自信満々な書き口の方が当然その自信の程も伝わりやすいでしょう。

 

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ただ専門用語に関しては…結構「????」ってなることが多いです。FuelCellはまぁ「ミッドソールの素材だな、段力に優れた反発強めの素材だな」ってニューバランス好きの人は伝わるんですが、

 

約3%のバイオベース成分を含むFuelCellミッドソールフォームは、前進する推進力を提供するほか、バイオベース成分は再生可能な資源から作られており、カーボンフットプリントを削減するのに役立ちます

 

これ、「リサイクル素材で出来たFuelCellを使っているからこの一足を作る流れで排出されるCO2の削減に役立っているよ」ってことを言っているんです。ちゃんと日本語を使え(真顔)。

 

www.cfp-japan.jp

 

カーボンフットプリントってみんな当たり前に知っている単語なの?炭素の足跡って何だ…?って思って調べたらゴリゴリエシカルな内容で草生えますよ。

 

妙に難しい言い回しと単語の組み合わせが、素人が聞いてもさっぱり分からないソムリエみを感じる文章に昇華させているのかもしれません。てかみんな全然話題にしないけど、私だけ?おもろいと思ってるの。

 

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手持ちのニューバランスの商品ページを見てみよう

 

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今回ご紹介したのは最近購入したジム用シューズのミニマスです。正直これが最もソムリエみが強かったので冒頭にて紹介しましたが、専門的な靴ほどソムリエみが増すのかもしれません。

 

カジュアルシューズであれば、もしかしたらもっと分かりやすい文章になっているかもしれませんね。機能性が重要視される靴程、それを押し出した結果オタクの早口ばりにクセのある文体になっているだけの可能性も…?

 

というわけで、ソムリエ具合を見ていきましょう!

 

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990V6

 

 

ここ安すぎ、おすすめ

 

初代990のデザイナーは、市場で唯一無二の最高のランニングシューズを作ることを使命としました。MADE in USA 990 v6は、このオリジナルの使命を受け継ぎながら、パフォーマンスから着想を得た一連のアップデートを施しています。

 

アッパーは、標準的なミッドフットサドルを排除し、ピッグスキンとシンセティックのオーバーレイが、メッシュのアンダーレイを横切ってヒールからトゥまで流れるように配置されており、スピード感と流線型のルックスを実現しています。

 

この進化したデザインは、990がこれまで経験したことのないほど劇的な変化を遂げたモデルですが、最大の飛躍は内側にあります。FuelCellミッドソールクッショニングの追加により、990の進化を目で見るだけでなく、感じることができるようになりました。

 

?????

 

えーと…?まずセクション1は「990は初代デザイナーの使命を受け継いで、アップデートしていますよ」ですね。パフォーマンスから着想を得た一連のアップデートって何なんですかね?何のパフォーマンスからどんな一連のアップデートが成されたのかさっぱり分かりません。

 

まぁ言いたいことはわかるが
何言ってるかわかんないです

 

セクション2は何となく分かります!「詳しくはもう画像を見てほしいんだが、スピード感のあるスポーツカーみたいな見た目してるよね?」です。途中完全にルー大柴いますよね?藪からスティックにグッドモーニングしてきたから、思わずサプライズですわ。

 

感じるよそりゃあね!

 

セクション3は「フューエルセルのクッション性を感じて!」ですね。3行で終わるやん。ヘリテージモデルだからこそ、その出来を自信たっぷりに誇示する為なのか、中々ノブレスオブリージュな言い方でしたね、はい。

 

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2002R

 

 

ニューバランス初めてさんにぜひ

 

ニューバランスのヘリテージカラーでトーナルに彩った「M2002R」を上質なスエード/メッシュアッパーでベーシックカラーのブラックとグレーで仕上げました。

 

2010年デビューのUSA製「MR2002」からインスパイアされた重厚なデザインにN ERGYとABZORBを搭載した高性能ソールを組み合わせ、ペアでコーディネートできるユニセックスサイズで展開します。

 

あれ!?なんか

突然分かりやすくない!?

 

もうこのままじゃん。え?添削する必要あります?夏井先生も「いりません」っていうやつじゃん。才能アリじゃん。本当に必要な情報がぎゅっと詰まった文章、こういうのでいいんだよこういうので…と思う一方、物足りない自分もいます。

 

もっと餅について触れてよ…

 

2025のボジョレーヌーボーが「さっぱりしてて飲みやすい!」だと、分かりやすいけど解禁キター!感薄いじゃないですか。もう既に私はニューバランスの文章に魅せられている…!?

 

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Dynasoft Nitrel v6 Gore Tex®

 

 

何回も言うけど、安すぎるのよ

 

トレイルランニングから普段履きまでマルチシーンで活躍するGORE-TEX®搭載のトレイルモデル「NITREL GTX」がV6にアップデート。

 

屈曲性とグリップ性を両立するラギットな形状に設計したAT TREADアウトソール、弾むようなライド感のDYNASOFTミッドソール、爪先部を保護する3層構造のTOE PROTECTを搭載し、ストレスフリーな履き心地を提供するワイドラストで展開します。

 

あぁ~伝わるな。もしかして日本企画と海外企画で差があるとか?シンプルな説明文は日本企画?そんなこたぁないよなぁ。AT TREADソールはまぁトレッド、路面と接地する部分のことですよね。そういう名前のソールを採用しているってことでしょう。

 

何だよ~後半にかけて急に大人しくなっちゃったじゃん。最後くらいハジけて欲しかったのに…。なんかもう、書き口のムラすら楽しめるようになったので、また一歩ニューバランス狂いへの階段を駆け上がった気がします。

 

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こういう文章からしか摂取出来ない栄養がある

 

UK製は割とシンプル?

 

んですよ。何というか、シンプルで完結!なのももちろんいいですし、分かりやすさがあってこその情報発信じゃないですか。それらを敢えておざなりにしたとしても、ブランドの世界観や伝わる人に伝わればええやんの精神を大事にする…

ニューバランスらしさ、ですよね(?)。

 

まぁ何にしても、こうした文章を一人読んで「???」ってさせている男もここにいるってこと、ニューバランスの日本法人さんもぜひ忘れずに今のままの路線を貫いてほしいですね。まぁ歯牙にもかけてないでしょうけれども、えぇ。

 

久々にふざけた記事を書いてしまいましたが、たまには許してくださいいつだってお金があると思わないでくださいお金下さい本当に(切実)。