服の細道

~妻は私の趣味に1ミリタリーとも興味を示さない~

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インスピレーション

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何から影響を受けているのか自覚できているか。

 

これは服が好きになってからずっと考えている。

映画やドラマ、歌手は代表的な例であろう。

 

SNS全盛の現在、アルゴリズムに沿って表示されるオススメの投稿、アナログ方面で行くと馴染みの服屋のセレクトやスタッフとの会話。

あまりにも多岐に渡っている。

 

服に興味を持ち始めた18歳頃の自分は所謂"量産型"を忌み嫌っていた。

 

流行っているからという理由でこだわりもなく服を着ていること、そしてそのほとんどがファストファッションの店で購入されていることに大して極端に拒否感があった。

 

そしてそれと同時に「自分にはこだわりがある。量産型とは違うんだ」とも思っていた。

今振り返ると顔から火を吹くほど愚かしい。

 

他人のファッションにとやかく思うほど当時は自分のファッションに自信がなく、人として未熟だったからというのは言い訳にもならないだろうがそう言わせて欲しい。

 

当時量産型と無意味に噛みつこうとしていたMA-1を着ていた人達は同じ物からインスピレーションを受けていたのだろう。

 

そして経済的にそれを実現させるのにファストファッションは合理的である。

 

 

2025年1月19日現在、pitti uomo107のスナップを見まくっている。

instagramの人気アカウントを眺めている。

 

「カッコ良いなあ、こんな風に着てみたいなあ」というのが素直な感想だ。

 

そして自分のクローゼットは明らかに影響を受けた内容になっているに辟易してしまうが、友人はオシャレだと褒めてくれる。

 

しかしだ。同じ物からインスピレーションを受けている人が見たら私だって量産型である。

今となっては量産型万歳である。

 

 

量産型の1人として自分のスタイルを探求していたい。

それが私のささやかな生きがいである。

 

その為に実践しているのは

 

  • インスピレーションを因数分解することによって、何がカッコ良いと捉えているのかを理解しようとすること。
  • ファッションが好きである以上流行から離れることはできないことを自覚すること。

 

情報社会の一部に生きる者として、謙虚に自分のファッション道の端っこを歩く為に自覚して、時々新たなインスピレーションに出会えるようにインプットを忘れないでいたい。

 

1月19日

 

Writer:kantasticmrfox