国別革靴徹底比較記事、第三弾!ラストを飾るスペイン編では、やっぱりただただ見てうらやむ記事になっています。ちくしょう欲しくなる。
フランス、イギリス、スペインの革靴それぞれ比べてみた
革靴ほど歴史が深くなると、やっぱりその国の文化や考え方が反映されやすいジャンルだと私は考えます。よって、革靴を通してその国の文化なんかを探って行けたらなって思うわけですが…今回はかなりハイレベルな気がする。
なぜか?それは、特徴がものっそいプレーンだからです。スペインらしさと呼べるディティールをこの靴から見抜くのが大変…明らかに靴をミスしましたね。ローファーはシンプル過ぎた。ただ、ご安心ください。こちらには切り札があります。それは!!
ロ ー フ ァ ー で 比 較 す る
コレに限りますな。以前コチラの記事でも紹介したG.H.Bassのローファーです。
こちらのローファーは形としては丸っこいフレンチローファーです。このローファーと比較していけば特徴見えてくるんじゃ無いかな!?どう!?ダメ!?
スペイン代表:バーウィック コインローファー
バーウィックは1991年創業のブランドです。グッドイヤーウェルト製法で上質な革を使っているにも関わらず3万円代で購入が出来るコスパに優れた革靴を作っています。
サンダースの時もそうでしたが、自社で一貫した物作りの体制を確立することがコスパの良さに直結するんですね。消費者として、これほどありがたく信頼できる物はありません。
さて、そんなスペインの革靴ですが…すまないが、今回は完全独断と偏見で語らせて頂きます。ちょっとハイレベル過ぎて…。
スペインの革靴の特徴を一言で表すなら…革靴キメラです。
特徴①コスパ高し
まぁ~何と言ってもコスパが高い。ジャランスリウァヤと並んでコスパの高い革靴ブランドとして名を馳せていますよね。父曰く、このローファーもおよそ2万円後半で購入したとのこと。
- グッドイヤーウェルト製法
- デュプイの革
この2点が採用されているモデルが多いように感じます。どちらも一流の革靴ブランドが採用している要素で、それらを用いて3万円代で収めることが出来るってのは…企業努力の賜ですわね。
んで、調べてみるとスペインの革靴ってこうしたコスパに優れたブランドが非常に多いんだそう。恐らくコレは、革靴の歴史という観点では他の国に比べて後発だからだと考えられます。
0から1を生み出すのは途方も無い労力ですが、周囲の国(フランスやイギリス、イタリアなど)の靴の特徴などを取り入れることで1から色々な方向性に持って行くことが可能です。
後発だからこそ、色んな前例を取り入れることで要領よく作ることが出来る…そういう意味でキメラだと称しました。ワインで言うところのチリ的なイメージ。
特徴②ほどよい色気
G.H.Bassと比べても分かるとおり、履き口のほどよいボリュームに対して、トゥはややシャープになっています。この対比がイタリアの靴のような色気を生み出しているんです。
しかしイングリッシュローファーほど全体のフォルムがシャープでは無いため、強い印象はあまり感じません。アメリカの革靴のようなボリューム感や丸っこさがないため、ヨーロッパの近隣諸国の影響を受けている物と思われます。
特徴①+②=スペイン…?
結論としてはこんな感じ…?いや、語弊を恐れず言うなら…ヨーロッパの革靴の良いところをより効率的に煮詰めていったのがスペインの革靴なのかな、と感じます。なんというか、スペインの独自性を形作っているのは近隣諸国の革靴の歴史というか…。
すんません実力不足です!!
もちっと革靴について勉強せねば…。
比較
- 3つの中で一番使いやすい(プレーン的な意味で)
- どんなコーデとも合う反面、らしさを表現するのは苦手
- 3つの中で一番色気がある
こんな感じ。粒だった特徴があるわけではないけど、優れたコスパで色んな着こなしを支えてくれる革靴…それがスペインの革靴なんだと思います。完全に失速してますやんごめんね。
まとめ
最後にスペインを選んだのはミスでした…自身の知識不足を露見する形となってしまいましたぜ…。
3回に渡って革靴を紹介してきましたがいかがでしたか?気になる革靴や国が見つかったら嬉しいです。全く忘れてましたが、アメリカの革靴達もあるんですよね。
うーん、やっぱり革靴は奥が深いです。もっと知識を付けて、出直してきます。
みなさんの革靴選びの参考になったら嬉しいです。