服に全く興味ない人がよく言うセリフで「この服高かったから、長く着れる」ってのがあります。身の回りでも聞いたことある人はいるかも知れませんね。
それ、誤解です
って話
目次
ほとんどの高い服は、脆い
ナ、ナンダッテー⁉︎案件ですよね。服について知らない人ほどこの勘違いをしてるイメージがあります。服以外のジャンルにおいては値段と耐久性の比例関係は、当てはまることが多いです。
機械製品なんかはまさにそんな感じですよね。で、一方で服はというと…値段が高くなると脆く繊細になることが多いです。
スーツなんか分かりやすいんじゃないかな。スーツに求められる物は、着用する人にピタリと合ったラインや高級感ある素材です。当然量産が出来ず、単価が高くなるわけですが…そんなスーツを洗濯機にぶち込んで洗おうとする人がいるでしょうか。
着用時に完璧になるよう設計されたスーツは、とても細い糸の番手で作られていることがほとんどです。細い糸だからこそ出せるツヤ感やしなやかさがあるわけですが…お分かりの通り細い糸に高い耐久性はありませんし、求めてません。
値段の高さは、その美しさを裏付けているわけですね。つまりケアにすごく気を遣う。それはそれは使うわけです。手洗い?いいえ、ドライクリーニングオンリーです。
だが、ミリタリーは違う
しかしご安心ください。ミリタリーはあなたの味方です。素材はタフそのもの、洗えば洗うほど味が出る男性の心をくすぐるものです。ディティールが様々施されていたとしても、決して耐久性に悪影響となることはありません。
一方で、こう考える人もいるでしょう。
「ミリタリーのデザインで、艶っぽい素材にする場合だってあるんじゃないの?」
ドメブラで見られそうですが、ことミリタリーというジャンルにおいてはあり得ません。ノットあり得る。なぜか?答えは簡単です。
そ れ が ミ リ タ リ ー だ か ら
熱いミリタリー解説タイム
いいですか?ミリタリーは歴史を深く追究し、愛する文化によって育まれてきたカテゴリです。つまり、歴史の裏打ちがある限り、歴史に反したデザインや素材使いはあってはいけないんです!!
戦場にツヤっぽいウール素材で赴きますかいいえ赴きません。
繊細なディティールで駆け巡りますかいいえランウェイを歩いてください。
そう!!!ミリタリーというカテゴリが深い歴史に支えられている限り、源流にない中途半端に大人っぽさをひとつまみ入れるようなデザインを挟む余地なんぞあってはならんのです!!!!!(ここまで早口)
つまり、ミリタリーアイテムで値段が高いということはそれだけデザイナーが源流を意識しつつ現代にアップデートした結果なんです。ナイジェルケーボンなんか良い例ですが、デザインにあった素材やディティールで如何に差別化するか考えられています。
はぁ~好き。
楽天で売られているどこのウマの骨かも分からん謎デザインの服が安っぽく見えるのはなぜか。それは、歴史の裏打ちが微塵もないからです。
くたびれてぼろぼろのミリタリー古着がかっこよく見えるのはなぜか。それは、
歴史の裏打ちが!
当時の人達の思いが!!
戦地を生き抜く当時の知恵と工夫が!!!
ミリタリーアイテムの根幹にあり、それらが否が応でも伝わるからです。シンプルでかっこよくて、全てに理由がある…ミリタリーの大原則です。中途半端な大人っぽさなんぞ丸めて固めてポイです。
あれ?マジで何の話でしたっけ?
筆者は我に返った
危ない危ない…思ったことをそのまま打ち込んでいったら熱量だけ先行してしまいました。ようは、ミリタリーアイテムは、高い値段出したとしても長く育てて着用することが出来るカテゴリですよってことです。要約したら3行で終わるやんけ!
正確には、安かったとしてもきちんとしたアイテムやブランドを選べば耐久性は高いです。ミリタリーアイテムそのものが耐久性が高くないといけないデザインだからです。そこにデザイナーの意匠や素材使いが足されることで、より長く愛することが出来るアイテムに進化するわけですね。
まとめ
過去一番暴走したかも知れません。まぁそれは良いとして、せっかく高い服を買ったなら、やっぱり長く使いたいですよね。値段の高さにキチンと納得できて、耐久性がキチンとある。そんな夢のようなカテゴリーの代表格に、ミリタリーがあると私は考えています。
いやぁ~ミリタリー好きがもっと増えてくれたら嬉しいなぁ私もなぁ。